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飯南町だより
 ◆飯南町だより

 リポート〜銀山街道ウォーキングイベント                                                

 去る10月7日、島根県飯南町で「飯南町銀山街道ウォーキングイベント」が行われました。
 世界遺産となった「石見銀山遺跡」から江戸時代を通じて銀を運び出した銀山街道が飯南町に残っています。ウォーキングイベントでは、この銀山街道におよそ4.5kmのコースを設け、街道に残る史跡を見ながらゆっくり散策し、銀が運ばれた当時に思いを馳せようと企画されたものです。県内外からおよそ200人が参加したこのイベントに、私も参加してきましたので、その様子をご紹介します。

このイベントに参加することを決めてからの一週間、天気予報から目が離せませんでした。予報は晴れから、台風の影響で雨へ・・・。でも結局この通りの晴天でした。秋なのにちょっと暑いくらい。写真は開会式場となった飯南町赤名町民グラウンドです。
実行委員長さん、飯南町長さん、来賓として出席の美郷町長さんのあいさつ後、ラジオ体操をして出発です。(美郷町長さんもウォーキングに参加しておられ、超快足にとばしていらっしゃってびっくり!)
ゴール地点は開会式場のすぐそばにある施設なので、まずスタート地点まで移動です。
開会式が終わると、20名前後でひとまとまりとなってバスに乗り込みました。マイクロバスが5台スタンバイしており、これが2往復して200名の参加者をスタートへ送るようです。
スタートは飯南町と美郷町の境にある「国境の境木」。江戸時代、飯南町は出雲の国の広瀬藩、美郷町は石見の国の銀山御料付だったので、実際にここが国境だったそう。石見銀山で採れた銀はいくつも国をまたがって、旅し、最後は京都まで運ばれたそうです。
ウォーキングは、バスごとにまとまって行いました。20名前後に1名ずつガイドさんがついて案内をしていただきました。ガイドさん方は「飯南町銀山街道を訪ねる会」の皆さんです。
コースには、一里塚など、街道にまつわる史跡があり、その史跡には、石でできた標柱が建てられていました。標柱の石材は、石見銀山にある羅漢寺の五百羅漢像と同じ、福光石(大田市温泉津町福光に産するそうです)を使用しているとの説明がありました。
また、標柱にはQRコードなるものが貼り付けてあり、これを携帯電話のバーコードリーダーなどで認識させると史跡の説明や周辺の観光情報が得られるとの事。わたしも早速、やってみました。「お〜なるほど」、詳しく説明が出てきてちょっと感動!石柱にQRコードとは、まさに新旧技術の融合のですな!!
写真は、この夏に修復が行われた銀山街道脇に建つ古民家です。とてもきれいに復元されていましたが、土壁には、いたるところに手跡が。聞けば、小学生や中学生が壁塗り体験をしてそのままとの事、どうりで○○な仕上がり、思わず、ほほえんでしまいました。
スタートしてから1kmくらい、車の通る道路から離れ、銀が運ばれた当時を忍ばせる雰囲気の良い山道を歩いていると・・・なにやら黒くて大きな物体を発見!おっ!!牛が2頭つながれている!!!
石見銀山で採れた銀は、街道の村人が、牛や馬の背に荷物を乗せて運んでいたそう。この牛は、その様子を再現したものでした。
参加した子どもたち、当時の再現よりも、実物の牛に会えたことに、大はしゃぎ。銀の輸送を担当した村人に扮した役場の方もかっこよかったですよ。
このあたりは、江戸時代の街道の面影がよく残っている場所とのこと。確かに、辺りには、現代的な建物などが見えず、昔の人たちもこういう景色を見ながら、銀を運んだんだな〜と300年前に思いを馳せつつ、晴天の下、すがしがしくウォーキングです。
後ろにそびえる山はオオクニヌシ伝説で有名な琴引山。
ウォーキングの後半、コースは赤名の町へ入ります。赤名は、銀山街道の宿場町で、銀を運ぶ輸送隊の中継地点となっていたそうで、1,000頭におよぶ牛馬が荷物の付け替えのために集合していたそうです。
赤名の町から一歩入った裏通にウォーキングコースが設けられていましたが、とても風情のある景色や町並みを見ることができましたよ。
4.5kmのウォーキングコースには3ヶ所のチェックポイントが設けられており、そこで通過のスタンプを押してもらうしくみ。
江戸時代の街道散策ということで、チェックポイントは関所と呼ばれ、カミシモ姿のお代官さんが出迎えてくれたのでした〜。とてもお似合いのお代官様の激写に成功!また、関所ごとに立て札があり、お代官さんからの「お達し」が書かれていておもしろかったですよ。
スタートしてからおよそ3kmのところにある安楽寺には第2チェックポイント(関所)が設けられていました。そこでは町の娘さんに扮した方々によるお茶のサービスを受けました。この日は気温も高く、わたくし、この時点で、実はもうヘトヘトだったのですが、つめた〜いお茶と粋な演出に元気を取り戻したのでした。町娘さんと記念写真を撮る光景も見られ、和気あいあいのウォーキングとなりました。
第3チェックポイントは赤名の街にある酒づくり交流館です。交流館の前には、銀山街道の宿場町として栄えた「赤名宿」の説明板が設置されていました。説明板には、古文書の写真が印刷されていました。なにやらとても貴重な古文書のよう。写真は、ガイドさんの解説を興味深く聞く参加者たちです。
また、酒づくり交流館には、地元の方々が栽培された山野草の展示会が開催されていました。とても珍しい草花があったそうです。ウォーキングそっちのけで展示に見入る中高年層続出でした(笑)
スタートからおよそ4km地点。写真は赤穴八幡宮です。ここまでくればゴールはすぐそこなのですが、神社の境内へあがる石段はきつかった〜。
皆さんは、「杉と銀杏の連理」という珍しい木を見ているところです。なんと銀杏の枝が杉の幹を突き抜けているというもの。
ほかにも、夫婦千年杉や樅の大木など見させていただき、ゴールを目指しました。
やっとゴールです。参加者は、お弁当・お茶・参加賞の銀山街道イラストマップをいただきました。
参加賞の銀山街道イラストマップは、びろろ〜んと開くと、ユーモアたっぷりに銀山街道と赤名宿の魅力が紹介されています。飯南町内の道の駅で近々販売予定とのこと。
お弁当は、ガイドもしてくださっている「銀山街道を訪ねる会」の文化部の方々がつくられたそうです。お弁当箱は竹の皮(?)でつくられたもの。お品書きによると、この献立は、当時、この銀山街道を旅した伊能忠敬らの食事を研究し創作したという素晴らしいもの。
和紙に毛筆で「鶏大和芋仕立て土佐揚げ」「野菜の炊き合わせ」など八品が、きれいに書かれています。
おいしかったことは言うまでもありません。

 「飯南町銀山街道ウォーキングイベント」、いろいろな見どころ盛りだくさんで、とても楽しくウォーキングさせていただきました。参加者の皆さんもとても充実した半日だったようです。もう一度ゆっくり歩きたくなるようなコースでしたね。
 しかしウォーキングはなにはともあれ、天気が良いのが一番ですね。                      ・・・・・おしまい。

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