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飯南町だより
 ◆飯南町だより

 桜樹(おうじゅ)                                                                 

 前回の『飯南町だより』でご紹介した「張戸の大山桜」が咲き始めました。(見ごろの予想は見事にハズレてしまいました。申し訳ありませんでした〜(^^;) 幹周りはおよそ3メートルの山桜の大木です。


  この山桜は飯南町在住の作家、戸田雅之さんの小説『桜樹』(おうじゅ)に描かれる「背戸山の大桜」のモデルになっています。



      『桜樹』は背戸山の大桜のふもとで生まれ育った
     主人公・健一郎が都会での暮らしの中で、いつも心
     の根底にある故郷の桜に想いを馳せながら生き、
     やがて帰郷する姿を描いています。
  
   

  物語の最後の場面、主人公は山桜の下にある最愛の妻であった佐智のお墓に語りかけるシーンがあります。


     「こんなに大きくて、綺麗に咲き誇っている桜の樹を見られるなんて。あなた。ありがとう・・・・・

    健一郎の心に、感謝する佐智の声が響いた。

    (健一郎は)思わず樹の幹に耳をつけると、吸い上げられる水の音が聞こえた。

    それは力強く脈打って樹幹を流れ、梢の先まで運ばれて蒸散し、天空に昇って雨となり、大地に還って来る。

    佐智はこの樹と一体となり、今、天空に昇ったのだ。」


                                                       (『桜樹』より 2006年 新風舎)



 私は『千の風になって』という詩を思い出しました。

 「そこに私はいません  眠ってなんかいません  千の風に  千の風になって  あの大きな空を  吹きわたっています」

                                              (絵本『千の風になって』より 2006年 理論社)




 「張戸の大山桜」は大万木山のふもと、飯南町奥畑地区にあります。必見ですよ。

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