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令和8年第4回飯南町議会定例会行政報告

ページID:0011492 更新日:2026年9月8日更新 印刷ページ表示

町長行政報告及び提案理由説明要旨

 本日飯南町議会が開会し、町長が次のとおり行政報告を行いました。

 令和8年第4回飯南町議会定例会町長行政報告及び提案理由要旨 [PDFファイル/449KB]

 本日、令和8年第4回飯南町議会定例会を招集いたしまして、開会の運びとなりましたことを、はじめにあたりお礼申し上げます。
 提案いたしました諸議案の説明に先立ちまして、諸般の事項についてご報告申し上げます。

【はじめに】

 はじめに、この度の熊本県における地震災害、並びに千葉県及び北陸地方をはじめとする全国各地での記録的豪雨による甚大な被害により、被災された多くの皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
 一日も早い復旧・復興を強く願うとともに、先月には本町の職員1名を熊本県氷川町へ派遣し、罹災証明書発行業務の支援を行い、今月も1名の職員を同町へ派遣する予定であり、本町としても可能な限り支援を実施したいと考えております。
 近年、全国各地で自然災害が激甚化・頻発化しており、これらは決して他人事ではありません。町としましても、町民の皆様の尊い生命と財産を守るため、防災体制の整備と、情報伝達、避難体制の確保に努めてまいります。

【知事要望】

 次に、知事要望についてであります。
 先月25日、早樋議長にも同席いただき、石原副知事に対し、本町の実情や喫緊の課題についてお伝えし、本町の発展のため特に必要な支援について要望いたしました。
 本年は、
 (1)飯南病院の医療従事者等の確保
 (2)持続可能な通所介護サービスへの対応
 (3)高齢者福祉施設整備における物価高騰対応
 (4)ツキノワグマの被害防止対策の強化
  以上の4項目を重点要望しております。
 副知事からは、
「医師の確保については、地域に必要な医師が確保されるよう、自治医科大学出身医師の派遣も含めて関係者とともに取り組みたい」
「通所介護サービスへの対応については、引き続き地方の実情をしっかりと国に伝えて必要な対応を求めたい」
「高齢者福祉施設整備における物価高騰対策については、県が発注する様々な事業においても同様の状況にあるため容易ではない」
「ツキノワグマの対策強化については、円滑な指導が行われるよう、県警とも情報共有しながら対応したい」
 などの回答をいただき、予算措置や町政課題への対応について意見交換を行ったところであります。

 なお、当日は県の土木部長に対しても、道路事業及び除雪事業への予算の確保や事業の推進について、強く要望しております。

 それでは、第3次飯南町総合振興計画の政策分野に基づき、主要な施策について申し上げます。

1.「創造力のある未来の人づくり」  子育て・教育・文化

 最初に、「創造力のある未来の人づくり」子育て・教育・文化についてであります。

【保育所の今後のあり方に関する検討】

 はじめに、保育所の今後のあり方に関する検討についてであります。
 「飯南町保育所あり方検討委員会」からの提言書を受け、7月の町政座談会では、その概要を説明しました。先月には町内4地区で意見交換会を開催し、保育所の現状や課題、保育所の設置数見直しなどの提言内容を説明し、多くのご意見をいただきました。
 検討委員会の提言を尊重した上で、意見交換会でのご意見と併せて検討し、今後、町としての方針を定めていきますが、早急な対応が必要な内容につきましては、速やかに進めたいと考えております。
 当面の課題となっていた「保育士の処遇改善」につきましては、安定した給与水準の確保のため、来月以降の賃金改定が行えるよう、飯南町社会福祉協議会と協議し準備を進めております。

【学校の再編】

 次に、学校の再編についてであります。
 今月4日に、第3回飯南町立小・中学校再編検討委員会を開催しました。
 会議では、想定以上に厳しさを増す児童生徒数の減少、保育所の今後のあり方、学校施設の老朽化、飯南高校の将来像などを考慮した現時点での町の考え方をお示しし、議論を深めていただきました。
 なお、検討状況の詳細につきましては、今定例会の会期中に議会へ報告させていただきます。

【志々小学校の閉校に向けた取組】

 次に、志々小学校の閉校に向けた取組についてであります。
 先月13日から15日にかけて、志々小学校校舎見学会が開催されました。これは、志々小学校閉校行事実行委員会が閉校に向けた取組の一環として企画されたものです。
 期間中には、地域住民やお盆で帰省した町内外の卒業生など多くの方が来場され、校舎の見学や展示された昔の写真集などを見ながら思い出話を交わすなど、当時を懐かしんでおられました。
 町としましても、引き続き関係者とともに、来春の志々小学校の閉校に向けて準備を進めてまいります。

【二十歳のつどい】

 次に、「二十歳のつどい」についてであります。
 先月15日、「飯南町二十歳のつどい」を開催しました。
 当日は15名の若者が出席し、式典終了後には交流会として、恩師からのメッセージや飯南神楽団による神楽の演目が披露されました。
 出席者は、久々に会う友人や恩師との再会を喜び、近況を話し合うなど楽しいひと時を過ごし、また、帰省に合わせてご家族ともゆっくりと過ごされたものと思います。
 将来的に、本町へのUターンを考えていただく良い機会にもなったと感じております。

【国民スポーツ大会に向けた取組】

 次に、国民スポーツ大会に向けた取組についてであります。
 7月12日に行われた西日本ソフトボール一般男子島根県予選大会において、町内のソフトボールチームである「レッドフェイク」が見事に初優勝し、来月31日に松江市で開催される西日本大会への出場権を獲得しました。このチームは、町内出身者や町内で勤務する若者が集い、令和6年に発足したチームであります。今月13日には、頓原町民野球場で開催される島根県一般男子ソフトボール大会に、同チームが出場します。町民の皆様の温かいご声援をお願いいたします。
 町内の若者が活躍するチームも発足し、競技運営を支える審判員、記録員の育成や会場施設の整備も進んでおり、引き続き関係者とともに、2030年の国民スポーツ大会に向けたソフトボールの普及啓発や気運を高めてまいります。

【飯南高校生の活躍】

 次に、飯南高校生の活躍についてであります。
 本町が魅力化を推進している飯南高校の生徒たちが、この夏、各部活動等において全国の舞台へと出場し、日頃の練習や研鑽の成果を存分に発揮されました。

 報道部につきましては、東京都内で7月に開催された「第73回NHK杯全国高校放送コンテスト」のアナウンス部門とテレビドキュメント部門に出場しました。日頃の活動で培った表現力で堂々とした発表を行い、地域への思いを広く発信しました。


 生命地域ラボ神楽愛好会につきましては、安芸高田市で7月に開催された「第15回高校生の神楽甲子園」に出場しました。地域の大切な伝統芸能である神楽の保存継承に取り組み、全国から集まった高校生とともに、情熱あふれる迫力の舞を披露し観客を魅了しました。

 JRC部につきましては、東京都内で先月開催された「高校生ボランティア・アワード2026」に出場しました。「飯南高校発!ウェルビーイングないいなん暮らし!」をテーマとした地域と連携した福祉の取組や、情熱溢れる活動発表などが高く評価され、最高賞にあたる特別表彰「日本赤十字社 JRC賞」を受賞するという快挙を成し遂げました。

 生徒たちのひたむきな努力と情熱は、本町に大きな感動と活力を与えてくれました。町といたしましても、こうした若者たちの挑戦を心から誇りに思い、今後も地域一丸となって応援してまいります。

2.「誇れる産業と仕事づくり」 産業振興

 次に、「誇れる産業と仕事づくり」産業振興についてであります。

【米価の安定を目指した要請行動】

 はじめに、米価の安定を目指した要請行動についてであります。
 現在、米の民間流通在庫が近年にない高水準となっている状況の中、政府による適正数量の備蓄米の買い入れが確実に実施されなければ、単に需給調整機能が失われるだけでなく、米価の下落を通じて、農家の営農意欲の低下や、さらなる耕作放棄地の拡大につながることが懸念されます。
 このことから、先月7日、雲南市、奥出雲町及び本町の3市町で、知事に対し、「令和7年産米の政府備蓄米の買い入れ及び米の適正な価格形成に向けた環境整備を求める要請書」を提出いたしました。

【令和8年産米の買取価格】

 次に、令和8年産米の買取価格についてであります。
 先日、令和8年産米のJA概算買取価格が公表されましたが、米の買取価格(農家への仮払金)は16,000円/60kg(8,000円/袋)とされ、前年比で約43%の大幅な引き下げとなりました。
 本町の主な買取価格は、「1等特別栽培コシヒカリ」で8,900円/袋、「慣行栽培コシヒカリ」で8,650円/袋、「低タンパクのCE特別栽培コシヒカリ」で9,150円/袋となっております。
 一方で、米穀機構が4月に公表した米のコスト指標は、生産段階で20,535円/60kgと示されており、今回のJA概算買取価格は、この指標を大きく下回る水準となっています。
 

 米価低迷が続けば、生産者の経営維持は困難となり、本町の米の生産基盤が失われかねないことから、生産者が安心して営農を継続できるよう、コストを反映した適正な価格形成が必要であると考えております。
 このことから、町が実施する「機械や施設・設備の導入支援補助」や、「農業担い手支援センター」による支援を強化しながら、国や県に対しては、生産者が再生産可能となる適切な米価が形成される環境の整備と、必要な支援策の充実について、引き続き働きかけてまいります。

【畜産の振興】

 次に、畜産の振興についてであります。
 来年に迫る第13回全国和牛能力共進会に向け、本町におきましては、第2区及び第3区の「若雌区」の候補牛として10頭、第6区の「総合評価群」の候補牛として9頭が選定され、現在、JAや改良組合と連携して候補牛の育成指導に注力しております。
 本町の候補牛が島根県代表に選ばれるよう、関係者が一丸となって、適切な飼育管理や育成技術の向上など、より一層の取組を進めてまいります。

【有害鳥獣対策の推進​】

 次に、有害鳥獣対策の推進についてであります。
 住民の生活圏に出没したクマなど、危険性の高い野生鳥獣に対し、市町村長の判断により銃猟による捕獲を可能とする「緊急銃猟制度」が施行されてから1年が経過いたしました。
 この間、島根県においては、緊急銃猟への対応力向上を目的とした研修が実施され、本町の猟友会員の皆様にも参加いただきました。研修の受講者は、クマの習性と的確な捕獲技術を習得し、庄原市の射撃場において、実践的な訓練を行われています。
 今後も県や飯南町猟友会をはじめとする関係機関・団体と連携し、捕獲体制の強化と町民の皆様への適切な情報提供や啓発を進めながら、地域の安心・安全の確保に努めてまいります。

【い~にゃんPAY】

 次に、い~にゃんPAYについてであります。
 先月1日から10日までの期間、上限1万円の現金チャージに対し、最大1千ポイントが付与される「現金チャージ ポイント還元キャンペーン」が、また、先月11日から31日までの期間には「買い物ポイント20倍キャンペーン」が実施されました。
 商工会からは、「現金チャージ ポイント還元キャンペーン」では715件、584万円余りのチャージ利用があり、「買い物ポイント20倍キャンペーン」においても多くの利用があったとの報告を受けております。
 年末に向けたキャンペーン企画も実施予定とのことであり、さらなる利用促進と消費拡大につながることを期待しております。

【大しめ縄の撚り合わせ・掛け替え】

 次に、大しめ縄の撚り合わせ・掛け替えについてであります。
 7月20日に8年ぶり8回目となる「出雲大社神楽殿の大しめ縄撚り合わせ」が執り行われました。
 来賓として石原恵利子副知事、千家和比古(せんげよしひこ)権宮司、山根成二県議会議長をお迎えし、多くの町民の皆様や町外、県外の方に見守られながら撚り合わせ作業が行なわれました。
 また、当日は彬子女王殿下も来館され、殿下が総裁を務められる一般社団法人心游舎の皆様とご一緒に大しめ縄の仕上げ作業を体験されました。
 翌21日には、完成した大しめ縄が、大勢の観光客や関係者が見守る中「出雲大社神楽殿」へ無事架け替え奉納されました。


 今回制作された大しめ縄は、長さ13.6メートル、重さ4.7トンを誇り、その堂々たる出来栄えと卓越した技術は、出雲大社関係者や観光客、報道機関等から高い評価をいただいています。
 大しめ縄の制作に携わられた飯南町注連縄企業組合をはじめ、関係の皆様のご尽力に深く敬意を表するとともに、「日本一の大しめ縄の里 飯南町」としての認知度向上につながる機会となり 、改めて心より感謝申し上げます。

【「大しめ縄」にちなんだお土産品の商品開発】

 次に、「大しめ縄」にちなんだお土産品の商品開発についてであります。
 8年ぶりの大しめ縄替え架け替えを契機として「大しめ縄」にちなんだお土産品の商品開発を助成事業として募集したところ、吉川吉盛堂が「大しめ縄パイ」、ラムネミルク堂が「大しめ縄ドーナツ」を新たなお土産品として開発されました。
 この取組を契機に、「大しめ縄」のブランド化を図るとともに、出雲大社神楽殿の大しめ縄にゆかりのあるまちとしての魅力を広く発信し、地域経済の活性化につなげてまいります。

【赤来高原観光りんご園の開園】

 次に、赤来高原観光りんご園の開園についてであります。
 赤来高原観光りんご園につきましては、今月1日から開園し、現在は「さんさ」や「つがる」が食べ頃を迎えています。今月下旬頃からは順次「秋映」「千秋」「新世界」「王林」「ふじ」など、様々な品種が食べごろを迎えます。
 11月8日まで開園していますので、多くの方にお越しいただき、飯南の秋の味覚を堪能していただければと思います。

【ダム上下流交流の実施】

 次に、ダム上下流交流の実施についてであります。
 斐伊川・神戸川流域における治水事業の啓発や上下流交流を目的とした取組として、先月24日に「治水事業見学ツアー」を実施いたしました。
 今回企画したツアーは、町内小学生を対象として募集したところ、小学生10名の参加がありました。参加者は、出雲市の斐伊川放水路事業記念館や松江市の大橋川コミュニティセンターを見学した後、遊覧船に乗船して湖面からの宍道湖見学を楽しみました。
 参加した小学生からは「楽しかった」「飯南町の源流の話も勉強になった」などの感想があり、ツアーを楽しみながら治水事業の役割を学んだ様子でありました。
 来月11日には、志津見地内の東三瓶フラワーバレーにおいて「コスモス祭」を開催予定であり、当日は松江市民の皆様が団体でご来場いただく見込みです。様々なイベントを通じて、上下流域の交流がさらに図られることを期待しております。

【新たな産直市のオープン】

 次に、新たな産直市のオープンについてであります。
 3月に三次市内での運営を終了した「iまるシェ」につきましては、この度、閉鎖に伴う各種作業が概ね完了いたしました。
 同施設の閉鎖以降、本町産品に対する根強い人気を背景に検討を重ねてまいりましたが、今月25日、その跡地において、有限会社はなわ様の運営による新たな産直市がオープンすることとなりました。
 前店舗の閉鎖以降、町内の生産者・出品者の皆様には多大なご心配をおかけいたしましたが、これまで支えてくださった皆様には、ぜひ新たな産直市へ、自慢の産品を再び出荷していただきますようお願いいたします。

3.「誰もが健やかな暮らしづくり」 保健・医療・介護・福祉

 次に、「誰もが健やかな暮らしづくり」保健・医療・介護・福祉についてであります。

【食生活改善推進員の育成】

 はじめに、食生活改善推進員の育成についてであります。
  本町の食生活改善推進員の皆様には、地域での食育活動に取り組んでいただいていますが、令和元年に73名であった会員数は、現在39名まで減少しています。
 このことから、会員数の増加を目的として、今年度6回シリーズの育成教室を開催したところ、新たに12名の方に受講いただいております。
 食生活改善推進員の皆様には、これまで中高生への郷土料理教室や生活習慣病予防教室、町内事業所への訪問等の取組を通して、食を通じた地域の健康づくりにご尽力いただいていますが、新たな仲間が加わることで、今後の充実した活動に繋がることを期待しております。

【長寿のお祝い】

 次に、長寿のお祝いについてであります。
 本町にお住まいで百歳を迎える方には、内閣総理大臣からの「お祝い状と記念品」を、敬老の日に合わせて伝達しております。
 今年度に百歳を迎えられる方は、森下春江(もりしたはるえ)さん、石田貞子(いしださだこ)さん、芥川順吉(あくたがわじゅんきち)さん、宇田マサ子(うだまさこ)さん、若林ヨシ(わかばやしよし)さん、以上の5名であります。
 対象となる皆様には、心からお祝い申し上げますとともに、これからも健やかに日常生活を送っていただきたいと願うところであります。

【特別養護老人ホーム(介護事業)統合に向けた支援】

 次に、特別養護老人ホーム(介護事業)統合に向けた支援についてであります。
 新たな特別養護老人ホームの整備につきましては、敷地造成工事が順調に進んでおります。
 11月には飯南町社会福祉協議会が主体となり、建物建築工事に着手される予定であります。

【国民健康保険の保険料水準の統一】

 次に、国民健康保険の保険料水準の統一についてであります。
 国におきましては、国保制度を安定的に維持するため、国民健康保険料の水準を都道府県内で統一する 「完全統一」の目標時期について 、原則「令和15年度まで」、困難な場合でも「令和18年度まで」に確実に達成する方針が示されたところであります。
 これを受け、昨年度から県、19市町村、国保連で構成する「島根県市町村国保広域化等連携会議」において、現状と課題の整理、議論を重ね、統一に向けたスケジュールや急激な負担増を抑えるための仕組みづくりなどについて、一定の方向性が示されました。
 町といたしましても、今後の県内市町村における合意形成に向け、足並みを揃えて対応してまいります。

【飯南病院における医師の体制】

 次に、飯南病院における医師の体制についてであります。
 7月末をもって、槇野貴文先生が退任されました。これまで本町の地域医療を支えていただいたご尽力に対し、心から感謝申し上げますとともに、今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
 医師の補充につきましては、現時点で年度途中の常勤医師確保は難しい状況にありますが、非常勤医師の先生方の多大なるご協力により、これまでと同様の医療提供体制を維持することができております。
 医師の確保は重要な課題であるため、島根県をはじめ関係機関と連携しながら、常勤医師の確保と診療体制の充実に引き続き取り組んでまいります。

【病院事業の運営】

 次に、病院事業の運営についてであります。
 昨年度の決算につきましては、物価高騰対策や賃金改善に係る一般会計からの補助金、国からの交付金などにより、総収益は前年度を上回ったものの、入院・外来患者数の減少に伴う医業収益の減少などにより、純損失は前年度と同規模の1億2千6百万円余となり、前年度に続いて赤字決算となりました。
 このような厳しい経営状況を踏まえ、病院事業の運営改善に向け、院内組織を立ち上げ、経営状況や病床の有効活用などについて検討を進めております。
 病院を取り巻く環境は厳しい状況にありますが、地域に必要な医療を将来にわたって安定的に提供していくため、経営改善と医療提供体制の充実を一体的に進めてまいります。

4.「安心して暮らせる環境づくり」 定住・生活・防災・自然環境

 次に、「安心して暮らせる環境づくり」定住・生活・防災・自然環境についてであります。

【大村市との姉妹都市提携】

 はじめに、大村市との姉妹都市提携についてであります。
 7月17日、本町の友好交流都市である長崎県大村市と、新たに姉妹都市提携に関する協定を締結しました。 
 式典には、両市町の関係者が出席したほか、同日に実施された「飯南町市民ツアー」で本町を訪れていた大村市民13名の皆様にも、立会人としてご同席いただきました。大村市民の皆様には、本町の豊かな自然や独自の文化にも直接触れていただき、温かい交流の場となりました。 
 大村市とは、共通の姉妹都市である兵庫県伊丹市を介した縁により、平成27年に友好交流都市協定を締結しました。以降10年間にわたり、青少年交流や物産展などを通じて着実に絆を深めてまいりました。この継続的な交流が実を結び、相互理解が十分に深まったことから、姉妹都市提携へと発展したものです。 
 この度の姉妹都市提携を機に、文化・教育・経済など幅広い分野において、両市町の関係をより一層深化させ、互いの地域のさらなる発展と活性化に努めてまいります。

【定住住宅の整備】

 次に、定住住宅の整備についてであります。
 新たに赤名連坦地内への整備を計画している定住住宅につきましては、速やかに用地を取得し、造成工事を行いたいと考えております。
 現時点では、6世帯が入居できる世帯用住宅の整備を計画しており、来年度の完成を目指して事業を進めております。
 事業の実施にあたり、用地取得や造成工事の範囲を変更したいと考えていることから、本定例会の補正予算に所要額を計上しております。​

【飯南町感謝祭による関係人口の拡大】

  次に、飯南町感謝祭による関係人口の拡大についてであります。
 飯南町感謝祭につきましては、都市部におられる本町出身者や本町にルーツを持つ方々との絆を深めるとともに、本町の新たなファンづくりを推進することを目的として、昨年度から実施しています。
 昨年度は2日間の開催として東京都内と広島市内で実施しましたが、今年度は事業内容を見直し、東京会場においては、包括連携協定を締結している株式会社AKOMEYA TOKYO にご協力いただき、来月1日から3カ月間、「AKOMEYA TOKYO 神楽坂店」の店舗一部を借り上げ、本町の魅力を総合的に発信する特設スペースを設けて開催することといたしました。


 7月には出雲大社神楽殿の「大しめ縄の撚り合わせ」が本町で行われましたが、「日本一の大しめ縄の里 飯南町」を首都圏において強力にPRし、町内の優れた伝統文化や特産品を認知いただく絶好の機会であると捉えております。
 一定の期間、本町の魅力を直接体感していただける場を設けることで、認知度やブランド力を高め、ふるさとを想う方々や新たなファンを巻き込んだ、持続可能な「関係人口の拡大」へとつなげてまいりたいと考えております。

【デマンドバスの実証運行実施】

 次に、デマンドバスの実証運行実施についてであります。
 デマンドバスにつきましては、4月のダイヤ改正により、赤名・来島エリアの運行便を飯南病院まで行けるよう改正していますが、車両の稼働率の向上や利用者数の増加に繋がっていない状況にあります。
 このことをふまえ、来月下旬から課題解決に向けた実証運行の実施を予定しています。主な改正点は、(1)日中の時間帯における運行の目安時間を設けない「オンデマンド運行」の実施、(2)赤名エリア・来島エリアの統合と乗降場所の増設、となります。
 これにより、デマンドバスの利用促進を図り、さらなる利便性の向上に繋げたいと考えています。

【国道54号の改修整備】

 次に、国道54号の改修整備についてであります。
 赤名トンネルの改修整備につきましては、昨年度に事業採択され、現在、現地測量や地質調査が進められております。
 7月8日には、国道54号改良促進期成同盟会の会長として、構成市町の首長とともに中国地方整備局長に対し、事業の着実な推進と必要な予算の確保について要望活動を行いました。
 下赤名東下の歩道整備につきましては、令和4年度に事業採択され、これまで調査・設計や用地買収等が進められてきましたが、今月下旬から本格的な工事に着手される予定となっております。

【水道料金の改定】

 次に、水道料金の改定についてであります。
 本町の水道料金につきましては、昨年度に検討会議を設置し、今後の水道事業の安定的な運営に向けて検討を重ねていただきました。
 町としましては、検討会議の意見を尊重し、町政座談会でも意見交換をさせていただき、料金を引き上げることといたしました。
 水道料金は30%まで引き上げる予定ですが、令和9年度は激変緩和措置として引き上げ幅を20%に抑制したいと考えており、関係条例の改正を本定例会に提案しております。

【全国消防操法大会への出場】

 次に、全国消防操法大会への出場についてであります。
 7月5日に開催された「島根県消防操法大会」において、飯南町消防団第1分団がポンプ車の部に出場し、見事優勝を果たされました。これは、本町において初めての快挙となります。
 この輝かしい成績は、出場された選手並びに団員の皆様のご努力はもちろんのこと、団員をサポートされたご家族や地域の皆様のご協力の賜物であり、大変誇らしく、心より敬意と祝意を表します。
 第1分団は、来月31日に東京都内で開催される「全国消防操法大会」に、島根県代表として出場される予定です。練習の成果を十分に発揮し、全国大会においても健闘されることを期待しております。

【犯罪被害者等支援の連携協力】

 次に、犯罪被害者等支援の連携協力についてであります。
 6月議会において、犯罪被害者等支援条例が成立し、関連する見舞金の予算を確保できたことから、7月7日、雲南警察署、島根被害者サポートセンターと「犯罪被害者等支援の連携協力に関する協定」を締結いたしました。
 犯罪被害を受けた直後の被害者は、心身のダメージだけではなく、生活上の不安等が一度に押し寄せます。
 本町における犯罪被害の事例は、現在確認されておりませんが 、この度の協定により、警察署や専門のサポートセンターとこれまで以上の連携を行うことで、犯罪被害者等の状況に応じたきめ細やかな支援が行えるものと期待しております。

【防災行政無線機器の更新】

 次に、防災行政無線機器の更新についてであります。
 本町の防災行政無線操作卓は、平成29年の整備から間もなく10年が経過し、機器の耐用年数を迎えることから、町民の皆様への迅速かつ確実に国民保護情報及び気象情報を伝達するため、更新することにいたしました。
 国際情勢や気象状況が激しく変化しており、引き続き確実に町内全域へ伝達できる体制を速やかに整備したいと考えておりますが、本機器は受注生産であり、調達に時間を要するため、事業完了は令和10年度となる見込みです。
 このことから、必要となる債務負担行為の手続きを本定例会に提案しております。

【雲南県域のごみ処理に向けた検討】

 次に、雲南圏域のごみ処理に向けた検討についてであります。
 先月に新聞報道もありましたが、雲南市では「ごみ処理業務を外部委託する仕組みを構築していく」方針を示されました。その後、雲南市から方針を示した状況について説明がありましたが、施設整備費の高騰が主な理由であると聞いています。
 本町としましては、いいしクリーンセンターを中継地点とするごみ処理方法を継続して行えることが重要であると考えていますが、最適なごみ処理の枠組みについて、具体的な方向性も含めて、雲南市及び奥出雲町と引き続き協議を進めてまいります。

5.「協働で進めるまちづくり」 自治・行政運営

 次に、「協働で進めるまちづくり」自治・行政運営についてであります。

【地域おこし協力隊を活用した人口減少対策】

 はじめに、地域おこし協力隊を活用した人口減少対策についてであります。
 今年度の新たな施策である「ITを学びながら地域協力活動を行う協力隊」につきましては、現在7名の協力隊に委嘱しており、協力隊の受入を希望される町内の事業所等を対象に、ヒアリングや業務体験等を実施されています。
 この協力隊の活動拠点につきましては、協力隊の受入企業である「Local Impact Design 飯南株式会社」が、赤名連坦地内に「滞在型の人材育成拠点施設」を新たに建設され、年度内に完成するよう準備されているところであります。

【総合振興計画等評価委員会】

 次に、総合振興計画等評価委員会についてであります。
 7月22日に町民、各種団体、有識者などで構成する「飯南町総合振興計画等評価委員会」を開催し、総合振興計画に掲げる主要施策や総合戦略の進捗状況について、事業効果の検証や、施策に対する様々なご意見をいただいたところであります。
 評価委員会からは、「AIの活用は、子どもの考える力が低下しないよう進めてほしい」「特定地域づくり協同組合は、農業だけでなく林業や観光など、様々な職種に携われるよう行政が考えるべき」「人口減少対策を進めるには、子育て支援だけでなく仕事・住まい・教育・暮らし等をパックで示す必要がある」など、様々なご意見やご提案をいただきました。
 町としてしっかりと受け止めた上で、今後の行政施策を進めてまいりたいと考えております。

【令和7年度一般会計決算】

 次に、令和7年度一般会計決算についてであります。
 歳入の55%を占める地方交付税につきましては、物価高騰や賃金上昇への対応、町債の償還額の増加により、普通交付税が6千8百万円余の増額となる一方で、特別交付税は、訪問看護事業費の算定見直しなどの影響による減額(9千5百万円余)があり、全体として44億2千2百万円余(対前年2千7百万円減)となりました。
 ふるさと納税は昨年同様に伸び悩んだところですが、町民税においては定額減税の終了と賃金の上昇により、前年比116%、2千5百万円余の増となったところです。
 歳出につきましては、滞在型地域交流拠点施設(三日市NODE)や特別養護老人ホーム造成地整備などの事業はあったものの、大規模事業が少なく、近年では最も少ない決算となりました。
 一般会計における歳入総額は、81億1百万円余、歳出総額は、79億7千8百万円余であり、歳入歳出差引額は、1億2千1百万円余となり、翌年度に繰越すべき財源を除き9千7百万円余の実質収支(黒字決算)となりました。


 令和7年度は、2億3千万円余の繰上償還を実施し、将来のための負担軽減を図ったところですが、町債残高が88億8千1百万円余まで減少した一方で、財政調整基金などの取り崩しも行っており、基金残高は38億4千5百万円余となっています。
 今後も健全な財政運営を継続するため、大規模事業の平準化と町債の発行抑制、繰上償還を行い、町税はもとより、ふるさと納税など自主財源の確保に努めてまいります。

【令和8年度一般会計補正予算】

 次に、令和8年度一般会計補正予算についてであります。
 一般会計の主な歳出につきましては、堆肥センターの機械更新や修繕費用として1千9百万円余、定住住宅建設に伴う用地の購入・造成費用として1千6百万円余、八神地区のリース牛舎建設に伴う設計費として8百万円余、飯南町消防団の全国大会出場経費として6百万円余、訪問介護事業継続のための補助金として3百万円余など、総額1億3千4百万円余の増額補正としたところであります。

 今回提案いたします議案等は、令和7年度飯南町各会計の決算認定1件、財政健全化法に基づく健全化判断比率等の報告案件4件、固定資産評価審査委員会委員の同意案件1件、条例改正や財産の取得など議決を要する案件2件、令和8年度飯南町一般会計補正予算(第2号)など、予算関係7件であります。

 以上、ご報告申し上げましたが、提出案件の詳細につきましては、後ほど担当課長に説明させることといたします。
 何とぞ慎重にご審議の上、適切なご議決を賜りますようお願い申し上げます。

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