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令和4年第3回飯南町議会定例会行政報告

ページID:0004799 更新日:2022年6月7日更新 印刷ページ表示

町長行政報告及び提案理由説明要旨

 本日飯南町議会が開会し、町長が次のとおり行政報告を行いました。

町長行政報告及び提案理由説明要旨(令和4年第3回定例会) [PDFファイル/554KB]

 本日、令和4年第3回飯南町議会定例会を招集いたしまして、開会の運びとなりましたことを、はじめにあたりまして厚くお礼申し上げます。
 提案いたしました諸議案の説明に先立ちまして、諸般の事項についてご報告申し上げます。

はじめに

 はじめに、国政につきましては、先月末に岸田政権で初となる経済財政運営の指針「骨太の方針」の案が示されたところであります。
 この案では、岸田政権が掲げる「新しい資本主義」に関する項目を設け、重点分野として、賃上げや社会人の学び直しなどの「人」への投資をはじめ、「科学技術」への投資、「起業」への投資、「脱炭素社会の実現に向けた取組」や「デジタル時代に相応しい様々な環境整備等」への投資などが盛り込まれております。
 また、少子化対策や女性活躍、デジタル化による地方の活性化を目指す「デジタル田園都市」などを挙げられたほか、「関係人口の創出・拡大等の推進に向け、関係人口の実態把握とふるさと納税等の地域の取組を後押しする」など、社会課題の解決に向けた取組が示されております。
 この案に基づく国の動きに注視しつつ、町として必要な取組につきましては、迅速に対応を講じてまいりたいと考えております。

【新型コロナウイルス感染症対策】

 次に、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。
 町民の皆様には、感染症対策の徹底にご理解とご協力をいただいており、心から感謝を申し上げます。
 また、医療機関及び福祉施設従事者の皆様にも、重ねて敬意と感謝を表する次第であります。
 県内の新規感染者数は、3月下旬から連日100人を超え、4月は過去最高となる4,000人を超えるなど、県東部での感染拡大が顕著となっておりましたが、現在は減少している状況にあります。
 本町におきましては、本年1月から感染者が確認されるようになり、先月は「集団感染(クラスター)」も確認されたところであります。
 また、先月は教育委員会に勤務する町職員の陽性が確認されたため、2日間、本庁舎2階の教育委員会執務室を閉鎖したことから、大変ご不便ご心配をお掛けいたしました。
 4月の自治区文書において、家庭内での感染対策について町民の皆様に改めて周知したところですが、引き続き基本的な感染対策の徹底をお願いいたします。

 なお、コロナウイルス対策として国が主体となって実施する「子育て世帯生活支援特別給付金」及び「住民税非課税世帯等臨時特別給付金」につきましては、先月に補正予算を専決処分しており、対象となる世帯へ速やかに給付できるよう、準備を進めております。

 それでは、総合振興計画の分野別の基本方針にもとづき、主要な施策について申し上げます。

1.自治・協働

 はじめに、自治・協働についてであります。

【令和4年春の叙勲】

 令和4年春の叙勲につきましては、受章者が発表され、本町からは小田の山碕 英樹さんが初代飯南町長として、本町の発展に寄与された自治功労としての功績により「旭日小綬章」の栄に浴されました。また、高齢者叙勲として、下赤名の西尾 隆夫さんが、赤来町議会議員などの功績により「瑞宝双光章」の栄に浴されました。
 受章されたお二方のこれまでのご功労にあらためて敬意を表するとともに、今後、より一層のご活躍をお祈り申し上げます。

【情報発信力の強化】

 次に、情報発信力の強化についてであります。
 飯南町公式ホームページにつきましては、「知りたい情報が得やすく、知らせたい情報を伝えられるホームページ」をめざし、3月に全面リニューアルいたしました。現在は、情報の充実を図り、「飯南町の今」を閲覧者に分かりやすく伝えるための取組を推進しております。
 また、さらなる情報発信を図るため、「町公式インスタグラム」の拡充や「LINE(ライン)の町公式アカウント」の作成など、SNSを活用した情報発信の取組も強化しております。
 引き続き様々な媒体を活用し、閲覧者が本町に興味や関心を持っていただけるだけでなく、知りたい情報を取得しやすいよう、分析や創意工夫を図ってまいります。

【特定地域づくり事業協同組合】

 次に、特定地域づくり事業協同組合についてであります。
 昨年10月に認定された「飯南町地域づくり協同組合」は、先月、新たに2法人が組合員として承認されており、町内事業所の組合員数は18法人となりました。派遣労働職員数につきましては、本年度の最終的な職員数が6名になるよう計画されておりましたが、来月には3名が採用される予定であることから、当初の採用計画を達成できる見込みであるとお聞きしております。
 町としましては、この制度によって人材不足の解消や人口減少対策へとつなげていき、都会から本町への「人の流れ」を作ってまいりたいと考えております。

【住民主体の地域づくり】

 次に、住民主体の地域づくりについてであります。
 本町では、住民主体の魅力ある地域づくりを推進し、UIターンの促進につながる取組を支援するため、令和2年度に「飯南町みんなでつくる価値ある『いいなん暮らし』創生補助金」を創設しております。
 自治区単位で、補助金の活用を検討いただいているところでありますが、野萱自治区振興会におきましては、来島連坦地内にあります旧塩屋旅館の改修を支援され、同施設は「Cafe and Gallery 鐘や」として先月1日にオープンされております。
 この施設では、絵画や現代工芸など様々な企画展示を楽しめる「ギャラリー」や、学習支援館を利用する中高生を支援するための「中高生食堂」があり、地域の賑わいや活性化が図られると期待しております。
 この補助金の交付期限は、令和6年度までとしていることから、町としましては、各自治区で補助金の活用も踏まえた主体的な取組が進むよう、支援を強化してまいります。

【若者と女性の活躍支援】

 次に、若者と女性の活躍支援についてであります。
 先月24日から30日まで、松江市内において「飯南の輝く女性展」が開催されました。
 この企画は、「町内で生き生きと活動する女性を広く紹介したい」との思いから、町内有志による実行委員会が立ち上げられて開催されたものであり、会場には、絵本作家のかげやままきさん、おし花グループ、先月オープンした「鐘や」のギャラリーを運営する画家、山浦めぐみさんの作品が展示されておりました。
 訪れた方に本町の魅力を知っていただく良い機会になったのではと感じるとともに、町としましては、若者や女性の参画による企画や提案を、しっかりと支援してまいりたいと考えております。
 なお、今回の展示会には「飯南町若者と女性の活躍応援事業補助金」が活用されておりますが、本年度は当初の見込みを上回る団体数が事業の実施を検討されていることから、補正予算に所要額を計上しておりますので、よろしくお願い申し上げます。

【ブランドメッセージづくりプロジェクト】

 次に、ブランドメッセージづくりプロジェクトについてであります。
 本年度の事業として、「まち」の魅力や目指す姿を表した言葉「ブランドメッセージ」を、町民の皆様と作成し、協働のまちづくりを進めるプロジェクトを行っております。
 28名の参加者とともに全5回の話し合いを行い、先月の最終回では、5つのグループからメッセージの(案)を作成していただいたところであります。
 今後は、複数の(案)に対し、町民の皆様や本町に関わりのある方から投票いただき、それを基に本町のブランドメッセージを決定したいと考えております。

【マイナンバーカードの普及促進】

 次に、マイナンバーカードの普及促進についてであります。
 本町におけるマイナンバーカードの交付率は、5月22日時点で53.1%となり、島根県全体の交付率(43.7%)を上回り、県下で第2位となっております。
 カードの申請をはじめとする各種手続は、昨年度に機器を整備したことにより、本庁舎及び各支所の全ての窓口で受付が可能となっております。
 カードを作成された方には、健康保険証利用や公金受取口座の登録により、国から買い物等に使用できる「マイナポイント」が、1人あたり最大2万円相当付与されるサービスもあることから、町としましては、まだお持ちでない皆様に、マイナンバーカードを取得いただくよう、引き続き周知・啓発に努めてまいります。

2.教育・文化・子育て

 次に、教育・文化・子育てについてであります。

【学校教育】

 はじめに、学校教育についてであります。
 本年度は、小学校に27名、中学校に30名の児童生徒を迎え新年度がスタートし、子どもたちは元気に学校生活を送っておりました。
 しかしながら、4月21日以降、町内学校関係者に複数のコロナウイルス感染者が確認されたことから、2つの町立学校の休校と先月に予定していた小学校の修学旅行の延期を余儀なくされたところであります。
 今後、学校での感染防止対策をさらに徹底し、子どもたちの学びを保障するとともに、感染者を特定する行為や誹謗中傷などないよう指導啓発も行うなど、健全な学校運営に努めてまいります。
 なお、コロナ禍で部活動に様々な制限がかかる中、今月2日から開催された雲南市・飯南町中学校総合体育大会において、本町の生徒たちは練習の成果を十分に発揮し、それぞれの種目で健闘しました。
 感染防止対策に細心の注意を払いながらご指導いただいた先生方、そして目標に向けて頑張る生徒たちの姿は、私たちに元気と感動を与えてくれました。

【教育環境基本方針検討委員会】

 次に、教育環境基本方針検討委員会についてであります。
 第1回の検討委員会を今月27日に開催し、会議の主旨説明や現状、課題、今後のスケジュールなどをお示しし、検討委員の皆様とともに今後の本町の教育環境について意見交換を始めたいと考えております。
 なお、この会議に続いて、島根大学教育学部の作野広和教授によるシンポジウムを計画しておりますので、学校関係者や町民の皆様にもご参加いただきますよう、お願い申し上げます。

【小中学校屋内運動場の照明LED化】

 次に、小中学校屋内運動場の照明LED化についてであります。
 このたび、国の補助事業(防災機能強化事業)の内示がありましたので、この事業を活用して町内小中学校の屋内運動場にLED照明を整備することといたしました。
 近年、多発する豪雨災害や大規模地震などの際に、児童生徒や住民の避難所となっている屋内運動場の照明をLEDに更新するものであり、補正予算に所要額を計上しておりますので、よろしくお願い申し上げます。

【飯南高校の魅力化】

 次に、飯南高校の魅力化についてであります。
 昨年度は、コロナウイルスの影響により県外生対象のオープンハイスクールや従来の説明会等が実施できなかったこともあり、飯南高校の入学者数を心配しておりましたが、本年度は63名が入学し、そのうち県外からは6名が入学いたしました。
 これにより、全校生徒数は181名で、町内80名に対して町外101名(県外23名、県内78名)となり、引き続き町外生が町内生を上回る状況となっております。
 また、飯南高校の活性化や魅力づくり、未来像を繋いでいくために、本年度から町職員1名を「学校経営補佐官」として配置しております。
 これにより高校と地域・社会・行政との連携を密に図り、高校の存続や生徒数の確保に向け、しっかりと取り組んでまいります。

3.産業

 次に産業についてであります。

【農業の振興】

 はじめに、農業の振興についてであります。
 町内の多くの圃場の水稲育苗を担っている「飯南町育苗センター」につきましては、生産環境を改善するため、昨年度、自動かん水設備等の整備に取り組み、本年3月に完成いたしました。
 完成直後から、本年産水稲苗の育苗を開始し、順調に生産することができており、安心しているところであります。
 本年度は、経年劣化で老朽化した育苗設備本体の更新も予定しております。本町の水稲栽培の根幹となる施設として、今後も安定した生産ができるよう、整備を進めてまいります。

【全国和牛能力共進会】

 次に、全国和牛能力共進会についてであります。
 本年10月、鹿児島県で開催される「第12回全国和牛能力共進会」まで残り4カ月となりました。
 現在町内では、来月13日の県最終選考に向け、若雌区(第3区)の候補牛1頭、総合評価群(第6区)の候補牛1頭を絞り込み、関係者による巡回指導、飼養管理に努めていただいております。
 候補牛が県代表を勝ち取ることはもちろんのこと、しまね和牛、特に奥出雲和牛のレベルの高さを全国に向け発信できるよう、関係者一丸となって取組を進めてまいります。

【飼養豚の伝染病対策】

 次に、飼養豚の伝染病対策についてであります。
 近年、全国的に野生イノシシや飼養豚に「豚熱」の感染が拡大しており、これまで本州の東北から近畿にかけて感染が確認されていましたが、本年3月下旬に山口県岩国市と広島県大竹市で相次いで野生イノシシから豚熱感染が確認されております。これをきっかけに、国は島根県を「豚熱ワクチン接種推奨地域」に指定しましたが、先月19日に吉賀町で発見された野生イノシシから、県内初となる豚熱感染が確認されたところであります。
 県は、県内各地の養豚農場でワクチン接種を行っておりますが、飼養豚で豚熱陽性が確認されると、養豚農場の全頭を処分する防疫措置が行われますので、何としても飼養豚への感染を防がなければなりません。
 本町は、県東部で唯一養豚農場を有し、約7千頭が飼養されておりますので、細心の注意を払う必要があることから、今後も県と連携し、必要な対策を講じてまいります。

【商工業の振興】

 次に、商工業の振興についてであります。
 これまで、町はコロナウイルスの影響を受けた町内事業所に対する資金確保の支援や感染拡大防止対策に対する支援として、第1弾から第4弾の「応援金」を創設し、支援を行ってきたところであります。
 現在は、「飯南町元気回復券」第3弾を実施していますが、町民の皆様に好評をいただいているところであり、町内事業所の支援にもつながっております。
 また、コロナウイルスの影響により、IT産業の新たな働き方が急速に拡大・浸透していることから、町内でのサテライトオフィス(企業の本社・本拠地から離れた場所に設置する小規模な事務所)の整備、IT関連企業等の誘致に向けた立地環境調査を行い、町外からの新たな人材確保にも繋がるよう、取組を進めてまいります。

【観光の振興】

 次に、観光の振興についてであります。
 先月9日から15日まで「第47回飯南町ぼたんまつり」が開催されました。コロナウイルスの感染状況を考慮し、昨年に引き続きメインイベント(飲食ブース、ステージイベント等)は実施されませんでしたが、「ぼたんまつり思い出展」等の代替企画もあり、咲き誇るぼたんとともに、訪れた方に楽しんでいただいたところであります。
 今月12日に予定されておりますポピー祭につきましては、同様にステージイベントや飲食ブースは実施されませんが、「志津見湖フォトコンテスト」の写真展示や「特産品抽選会」などが行われる予定であり、ご来場の皆様にはゆっくりとフラワーバレーの景観を楽しんでいただけるものと期待しております。

 また、NPO法人サイクリストビューの主催により大万木山周辺で開催されておりました「飯南ヒルクライム」につきましては、令和元年の大雨による中止以降、イベントを実施されておりませんでしたが、来月3日に会場を変更して新たに開催されることとなりました。今回から、美郷町の大和地区がスタート地点となり、本町の谷地区を抜けて上赤名地区向谷をゴール地点とされており、延長約7.7km、高低差400mの新しいコースとして開催されます。
 コロナウイルスの感染対策が必要な中ではありますが、少しずつ町内でのイベント等が再開に向かっており、町全体の活性化に繋がっていくことが期待されます。

【大しめ縄の製作】

 次に、大しめ縄の製作についてであります。
 飯南町注連縄企業組合におかれましては、来月に架け替えが予定されている茨城県の常陸国(ひたちのくに)出雲大社から、大しめ縄の製作依頼を受け、大しめなわ創作館において鋭意製作が進められております。
 この大しめ縄は、出雲大社神楽殿に匹敵する「日本最大級の大きさ」となるようであり、マスコミ取材も多く受けられ、テレビ等を通じてPRがなされていることから、本町の知名度向上に繋がることが期待されます。

4.保健・福祉

 次に保健・福祉についてであります。

【コロナウイルスのワクチン接種】

 はじめに、コロナウイルスのワクチン接種についてであります。
 ワクチン接種の対象が拡大された5歳から11歳の子どもへの接種につきましては、4月9日と4月30日に集団接種を行い、92名が2回目の接種を終了しております。
 12歳から17歳の方を対象とした3回目の接種は、今月11日に集団接種を実施する予定であり、これにより本町では約75%の方が3回目の接種を終える見込みであります。
 なお、4回目の接種につきましては、60歳以上の方と18歳から59歳までの基礎疾患がある方が対象であることから、18歳以上で3回目の接種を終了した方に希望調査を行っております。接種を希望された方には、順次ご案内する予定で準備を進めております。

【介護職員の処遇改善】

 次に、介護職員の処遇改善についてであります。
 国からは、介護職員の処遇改善について、介護保険事業を運営する事業所だけでなく、介護保険事業以外の高齢者福祉施設においても、改善を求められております。本町では、「養護老人ホーム琴引の里」が対象施設となり、同施設から本年1月に「処遇改善に関する要望書」を受理しております。
 町としましても、少しでも処遇が改善できればと考えており、雲南圏域の入所判定会を構成する雲南市、奥出雲町と協議を重ね、処遇改善に向けて対応するとの合意に至り、このたび本町においても処遇改善加算の算定を行うこととし、補正予算に所要額を計上しておりますので、よろしくお願い申し上げます。

【地域医療(病院事業)の充実】

 次に、地域医療(病院事業)の充実についてであります。
 医師の体制につきましては、吉村美咲先生の退任に伴い、4月から新たに馬渕沙弥佳先生に着任いただいたところであります。
 また、総合診療専門医を目指す専攻医としてお勤めいただきました文田昌平先生の退任に伴い、4月からは、槇野貴文先生が専攻医としてお勤めいただいております。
 これにより、昨年度と同じ常勤内科医師6名、常勤歯科医師1名の体制で飯南病院、来島診療所及び各出張診療所の運営を行っております。
 その他、診療支援をいただく派遣医師につきましても、島根県、島根大学医学部、雲南市立病院から引き続きご支援、ご協力をいただいており、非常勤医師につきましても、これまで同様にご協力をいただいております。
 本年度は、総務省が求める「公立病院経営強化プラン」の策定に取り組むこととしております。経営改善を図るとともに、持続可能な地域医療提供体制を確保するために、本町に相応しいプランとなるよう策定作業を進めてまいります。

5.生活環境

 次に、生活環境についてであります。

【定住施策の推進】

 はじめに、定住施策の推進についてであります。
 本年度における新たな定住施策として「新築住宅建築支援事業」等を整備し、事業を実施しております。
 この事業は、UIターン者及び町内在住者のうち、次世代を担う方が町内に自ら住宅を建築して住んでいただけるよう、建築費等を支援するものでありますが、併せて空き家購入に対する補助金の創設や増改築、下水道接続への支援の拡充などを行っております。
 制度の周知以降、多くの方からお問い合わせをいただいており、当初の予想を上回る申請者数が見込まれることから、補正予算に所要額を計上しておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 今後は、本年度に林業の振興として新たに開始いたしました「町産材の住宅活用への支援」と組み合わせ、住宅の建築にご活用いただけるようPRを強化するとともに、関係各課が連携して定住人口の拡大につながるよう取り組んでまいります。

【自動運転サービスの状況】

 次に自動運転サービスについてであります。
 昨年10月から開始した自動運転サービスは、先月12日現在で延べ486名、1日あたりの平均利用人数は平日が3.3人、休日が4.0人であり、秋の観光シーズン終了とともに利用が伸び悩み、特に冬期間の利用が落ち込んでおります。
 また、利用者は町外の方が約8割と高くなっており、町民の皆様の利用が少ない状況にあります。
 今後は、身近な移動手段として町民の皆様にご利用いただけるよう、赤名地区の自治会活動や福祉活動などとも連携し、さらなる利用促進に努めてまいります。

【災害に対する備え】

 次に、災害に対する備えについてであります。
 本町におきましては、昨年7月の「今までに経験したことのない大雨」により、道路や河川、農地や農業用施設などに甚大な被害を受け、現在も復旧事業に取り組んでいるところであります。
 近年の多発、激甚化する自然災害に対しては、日頃からの訓練や備えが重要であると考えており、昨年に続き、公民館や自治区などの小さな単位で実施される訓練等の支援を行ってまいります。
 大雨により災害が発生するおそれがある場合には、空振りを恐れず、避難指示などの避難情報を迅速に発令してまいりたいと考えております。
 町民の皆様におかれましては、「自らの命は自らが守る」という意識をお持ちいただき、主体的に早めの避難をお願いしますとともに、日頃からの備えとして、非常時の持ち出し品の準備などもお願いいたします。
 また、先月23日には、飯南町社会福祉協議会と赤来ライオンズクラブ、頓原ライオンズクラブが「災害時におけるボランティア支援に関する協定」を締結されております。この協定の締結により、災害時のボランティア活動が円滑に進むものと期待しているところであります。

【災害復旧事業】

 次に、災害復旧事業についてであります。
 昨年度に発注した災害復旧工事の進捗率は、町内業者のご尽力により、先月末時点で農地災害62%、農業用施設災害51%、河川災害26%、道路災害50%となっており、残る箇所につきましても早期完了に向け事業を進めております。
 本年度における発注状況は、公共土木施設災害で26件、林道災害で5件を発注したところであり、来月以降に農地・農業用施設災害等の残事業を順次発注し、早期復旧に努めてまいります。
 今後、出水期となりますので、被災した箇所を含めパトロール等の警戒にも努めてまいります。

【生活道の整備と安全確保】

 次に、生活道の整備と安全確保についてであります。
 県営事業につきましては、本年度は災害復旧を優先されたことから、継続事業の農道整備事業2路線の工事が進められております。
 また、赤名川改修や赤名地区での急傾斜対策事業、国道184号の線形改良、野萱地区での砂防工事等につきましては、来年度の工事に向けた調査設計、用地買収等が行われる見込みであります。
 平成28年から地元要望があった「国道54号下赤名東下の歩道整備」につきましては、国において事業採択されたことにより、松江国道事務所において3カ年計画で整備がなされることとなり、本年度は、調査設計が行われる予定であります。
 国及び県主体の事業におきましては、町としても連携して事業の進捗を図ってまいります。

【上下水道の接続促進】

 次に、上下水道の接続促進についてであります。
 上下水道の接続率は、年々、向上してきておりますが、特に合併浄化槽の接続率が増加している状況にあります。
 本年度におきましては、合併浄化槽設置10基分の整備を想定しておりましたが、既に10基を上回る要望をいただいていることから、補正予算に所要額を計上しておりますので、よろしくお願い申し上げます。

【次期可燃ごみ処理施設の整備】

 次に、次期可燃ごみ処理施設の整備についてであります。
 雲南圏域における次期可燃ごみ処理施設の整備につきましては、昨年度末に基本構想が完成し、1市2町での広域化・集約化による施設整備が、経済性、環境保全性の観点から最も有効であるとの結果がまとまりました。
 これにより、町としましては、雲南圏域での広域処理に参加し、安全・安心で安定したごみ処理を実施できるよう、施設整備を進めたいと考えております。

令和4年度一般会計補正予算

 次に、令和4年度一般会計補正予算についてであります。
 はじめに、コロナウイルス対策として、国策であります非課税世帯等への10万円給付、同じくひとり親世帯等への子ども一人あたり5万円給付を迅速に行うため、2千2百万円余の補正予算を専決したところであり、本定例会にその承認を求めるものであります。
 また、主な補正予算案としましては、期待を寄せられている新築住宅建築支援事業の追加として5百万円余、小中学校屋内運動場のLED照明整備に3千3百万円余、来島牧場増頭計画事業の追加補助として2千万円など、総額7千9百万円余を計上しております。
 今回提案いたします議案は、令和3年度繰越明許費の報告など、報告案件4件、専決処分の承認を求める、承認案件5件、条例改正など議決を要する案件7件、令和4年度一般会計補正予算(第2号)など、予算案件6件であります。

 

 以上、ご報告申し上げましたが、提出案件の詳細につきましては、後ほど担当課長に説明させることといたします。
 何とぞ慎重にご審議の上、適切なご議決を賜りますようお願い申し上げます。

 

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