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令和4年第6回飯南町議会定例会行政報告

ページID:0005928 更新日:2022年12月6日更新 印刷ページ表示

町長行政報告及び提案理由説明要旨

 本日飯南町議会が開会し、町長が次のとおり行政報告を行いました。

町長行政報告及び提案理由説明要旨(令和4年第6回定例会) [PDFファイル/666KB]

 本日、令和4年第6回飯南町議会定例会を招集いたしまして、開会の運びとなりましたことを、はじめにあたりまして厚くお礼申し上げます。
 提案いたしました諸議案の説明に先立ちまして、諸般の事項についてご報告申し上げます。

はじめに

 はじめに、コロナ禍における原油価格・物価高騰対策について申し上げます。
 最近の経済情勢を見ますと、コロナ禍が長期化する中、ウクライナ情勢や円安等に伴う原油・原材料、物価の高騰が続いており、世界的な景気後退懸念の高まりもあって、日本経済を取り巻く環境は厳しさを増しております。
 こうしたことから、国は、地域の情勢に合わせて必要な対策を実施するため、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」に加え「電気・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を創設しました。
 町としましては、この交付金を活用し、原油価格や物価等の高騰に対応するため、先月7日の議会臨時会で、追加の対策に関する補正予算案をご議決いただいたところであります。
 追加の対策としましては、4つの事業を行うことといたしました。
 一つ目としては、寒冷地で都市部と比較し暖房費の負担が多い本町において、今後、家庭における負担増加が見込まれるため、各世帯に1万円分の灯油券を配布いたしました。
 二つ目としては、町内の消費を喚起し、町民の皆様と町内商工業者の元気回復につなげるために行っています「プレミアム商品券発行事業」につきましては、10月に実施した第1回販売が非常に好評であり、早期に完売したことから、今月16日に販売を予定している第2回販売において、セット数を追加し、今後の更なる消費喚起対策として実施いたします。
 三つ目としては、物価高騰の影響を大きく受けている「低所得の世帯や家計が急変した世帯」への経済的な支援として、対象となる非課税世帯等に対し、1世帯当たり5万円の給付金を支給いたします。
 四つ目としては、学校給食への影響に対する対応として、飯南町学校給食会に原材料費の上昇分を補助することとし、保護者負担を据え置けるよう対策を講じたところであります。
 なお、町内の医療・福祉事業所、及び指定管理施設を含む町管理施設における光熱費等の高騰分につきましては、本定例会の補正予算に所要額を計上しております。

【新型コロナウイルス感染症対策】

 次に、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。
 国においては、ウィズコロナに向けた新たな段階への移行として、療養の在り方について、高齢者や重症化リスクのある方への適切な医療の提供を中心とする考え方に転換され、全数届出の見直しも行われました。
 また、届出対象外の方自らが「しまね陽性者登録センター」へ登録していただくことにより、県から様々な支援を受けることができます。
 今後は、コロナウイルスへの対応と社会経済活動の両立を図っていく必要があります。
 しかしながら、県内における新規感染者数は、1日の感染者数が過去最高であった8月中旬の1,620人から徐々に減少しておりましたが、10月中旬頃から徐々に増え始め、先月下旬には900人を超えるなど、既に第8波に入っている状況となっております。
 また、町内におきましては、先月中旬から学校や保育所において子どもたちの感染が拡大し、一部の学校ではクラスターも確認されたため、休校措置を講じたところであります。
 冬場に向けて、インフルエンザとの同時流行も懸念されることから、より一層、学校内での感染防止対策を強化するとともに、保護者の皆様にも、ご家庭での手洗い・うがいなどにご協力いただきながら、子どもたちが安心して学べる体制づくりに万全を期してまいります。
 コロナウイルスは、誰もが感染する可能性があります。特に年末年始などは外出機会やご家族以外の方と会われる機会も増え、感染リスクが高くなると思われます。発熱などの症状がある方は、仕事や学校を休み、外出を控えていただき、かかりつけ医などに連絡した上で医療機関を受診していただきますようお願いいたします。
 また、「人と人との距離の確保」「マスクの着用」「手指衛生」などの基本的な感染対策、特に「こまめな換気」の徹底など、引き続き町民の皆様のご協力をお願いいたします。

 それでは、総合振興計画の分野別の基本方針にもとづき、主要な施策について申し上げます。

1.自治・協働

はじめに、自治・協働についてであります。

【令和4年秋の叙勲】

 令和4年秋の叙勲につきましては、受章者が発表され、本町からは真木の小野 覺さんが、飯南町議会議員としての功績により「旭日双光章」の栄に浴されました。また、高齢者叙勲につきましては、八神の鹿田 堅一さんが、県の獣医師として、県内の農林水産や畜産振興の功績により「瑞宝双光章」の栄に浴されました。

【功労者表彰】

 次に、様々な分野でご活躍いただいた方々の功労者表彰についてであります。
 はじめに、31年の長きにわたり、島根県スキー連盟クロスカントリー強化委員として、ジュニア世代の育成に尽力された野萱の倉橋 宣さんが「生涯スポーツ功労者文部科学大臣表彰」を受賞されました。
 また、先月3日に「飯南町功労者表彰式」を挙行し、平和に対する意識向上に貢献いただいた「はとぽっぽの会」会長 石川 隆さん、志々地区の交通安全指導員として長年ご活躍いただいた藤原 昭男さん、保護司として長年ご活躍いただいた宍戸 正美さん、菅 龍昭さん、移動販売車による買い物支援と地域の見守り活動により地域振興に貢献いただいた「株式会社 コンビニエンス飯南」代表 難波 左江子さん、志津見ダム整備事業による生活再建のため地域振興に貢献いただいた山下 潔さんを、それぞれ「飯南町功労者」として表彰いたしました。
 叙勲を受章されたお二方をはじめ、受賞された皆様のこれまでのご功労にあらためて深く感謝申し上げるとともに、今後、より一層のご活躍をお祈り申し上げます。

【ブランドメッセージプロジェクト】

 次に、ブランドメッセージプロジェクトについてであります。
 町民の皆様と共にこのプロジェクトを進めてきましたが、「ブランドメッセージ総選挙」を行い、「余白あります。」に決定したところであります。
 このメッセージは、「心に余裕がある暮らしを楽しんでいる」「未来への可能性がまだまだある」「自由な発想でまちの魅力を生み出す町民でありたい」などの思いを込めたものとなっております。
 9月11日には、お披露目イベントとして「いいなんブランドメッセージフェスティバル」を開催し、メッセージと同時にロゴマークも披露いたしました。
 デザインした緑色の三角は「豊かな山」、赤い丸は「温かい人」、青い四角は「澄んだ川」を表しており、3つの図形を組み合わせて自由に表現いただくことができるような仕組みとなっております。
 決定したメッセージとロゴマークは、町民の皆様と一緒に活用しながら、まちづくりの活性化に繋げてまいりたいと考えております。

【職員の定年段階的引き上げ】

 次に、職員の定年段階的引上げについてであります。
 地方公務員法が改正されたことに伴い、職員の定年を、現在の60歳から、令和13年度には65歳となるよう、8年間をかけ段階的に引き上げることとなります。
 これは、少子化が進み、生産年齢人口が減少する中、高度化・複雑化する行政課題への的確な対応を、長年の培った経験・知識・技術を活かし、組織力を維持するための制度であり、これらに対応するよう関係条例の改正を本定例会に提案しております。

2.教育・文化・子育て

次に、教育・文化・子育てについてであります。

【こども広場の整備】

 はじめに、こども広場の整備についてであります。
 先行して「みんなの広場来島交流センター」の敷地内に整備を進めております来島地区の「こども広場」につきましては、今月4日にオープンイベントを実施いたしました。
 当日は、町内各地からたくさんのお子さんに参加いただき、整備した遊具や広場内で元気に遊ぶ姿が見られました。
 今後は、隣接する中央図書館と併せて、子どもたちだけでなく保護者の皆さんの交流の場としても、大いに活用いただけるものと期待しております。
 また、先月には赤名地区及び志々地区において、来年度の整備を予定している「こども広場」の内容について、意見交換会を開催しました。
 参加者からは「子どもたちが自由に走り回れるようなスペースの確保」「中高生も一緒に取り組む遊具やベンチの製作」など、様々なご意見をいただきました。
 これらのご意見を参考に検討を進め、子どもから大人までが集い、地域の交流の場となるような「こども広場」の整備に取り組んでまいります。

【秋祭りにおける賑わいの復活】

 次に、秋祭りにおける賑わいの復活についてであります。
 今年の秋祭りでは、神楽や「はやしこ」を奉納された神社もあり、久々に笛の音色が響き渡る賑やかな祭りとなりました。
 コロナ禍においても、このような行事が少しずつ復活して取り組まれることは、地域の伝統文化の継承や地域の活性化のために大切なことと認識しており、今後、町内全域での再開を願っております。

3.産業

次に、産業についてであります。

【肥料価格高騰対策】

 はじめに、肥料価格高騰対策についてであります。
 ウクライナ情勢や急激な円安の進行により、本年から肥料価格の高騰が続いております。
 原料調達費の上昇により、先月から販売されている春肥価格も、軒並み大幅な値上げとなりました。
急激な肥料価格の高騰は、農業経営を直接的に圧迫するものであり、このままでは農業者の経営意欲の減退のみならず、経営の継続そのものが危ぶまれる状況にあると考えております。
 今回の肥料価格高騰による農業経営への影響を緩和するため、国は、化学肥料の低減に取り組む農業者の肥料費の一部を助成する事業を創設し、10月から支援が始まっています。県においても、国の支援を受けた農業者の自己負担額の一部を助成する事業を開始しているところです。
 農業は本町の基幹産業であり、この経営基盤は何としても維持していく必要があります。
農業者が安心して経営を続けられるよう、町としましても自己負担額の一部を支援したいと考えており、補正予算に所要額を計上しております。

【和牛繁殖農家の経営継続支援】

 次に、和牛繁殖農家の経営継続支援についてであります。
 和牛生産においては、生産コストのうち大きな割合を占める飼料費が、過去最大の値上げ幅を記録する一方、枝肉相場は軟調に推移しております。厳しい経営から、全国的に肥育農家の買い控えが起き、5月以降の中央市場での子牛平均取引価格相場は、2割程度下落しました。
 10月に開催された全国和牛能力共進会で、島根和牛が優秀な成績を収めて以降、市場価格は回復基調にあります。しかしながら、市場の急落期に子牛を出荷せざるを得なかった繁殖農家にとっては、予期せぬ厳しい結果になったと思われ、昨今の飼料価格高騰に今回の急激な価格下落が加わり、自助努力では対処し難い厳しい経営状況を招いており、このままでは経営意欲の減退から離農者を生む懸念があります。
 こうした中、今後も町内で和牛繁殖を継続していただくため、繁殖農家を支援する応援金を交付したく、補正予算に所要額を計上しております。

【飯南米のPR】

 次に、飯南米のPRについてであります。
 本年は、消費者が飯南米を店頭で購入される際、良質な米であることを認識し、安心して購入してもらえるよう、飯南米の統一ロゴマークを作成しました。
 米穀店等へは、取り扱う販売米に、統一マークを掲示してもらうよう働きかけており、徐々に店頭でマークの付いた商品が並ぶようになってきました。
 また一方で、マークを前面に出したPRイベントを松江、広島、静岡、東京などで開催し、試食を通じて新たに飯南米のファンになっていただける消費者の開拓も、積極的に取り組んでおります。
 今後も、飯南米がより一層有利販売として扱われるよう、ブランド力向上に繋がるPR活動を積極的に展開してまいります。

【J-クレジットの販売状況】

 次に、J-クレジットの販売状況についてであります。
 本年度から町有林を活用し、「二酸化炭素等の排出削減量・吸収量」の販売を開始しておりますクレジットについて、6月に第1号として株式会社日本旅行へ販売したところですが、以後も数多くの企業から購入希望があり、本年認証を受けたクレジット量(88t-CO2)は年内で完売する見込みとなり、好調な販売状況となっております。
 10月18日には、町内外の購入希望企業5社と仲介役である株式会社山陰合同銀行が一同に会し、売買契約合同調印式を開催しました。
 販売好調の要因としましては、本町がこれまで培ってきた森林セラピーの取組がもたらす「森林ブランドイメージ」への評価によるものと考えております。
 今後も、クレジットの販売促進はもとより、購入企業との連携を深め、企業活動に併せて本町の森林の魅力を発信していただくことで、本町の森林ブランドイメージがより一層向上するよう繋げてまいりたいと考えております。
 なお、販売するクレジットの残量が無くなったことから、早急に認証機関による追加認証を受けたく、補正予算に所要額を計上しております。

【飯南バイオマスセンターの再開】

 次に、飯南バイオマスセンターの再開についてであります。
 運営が休止されていた飯南バイオマスセンターについては、課題となっていた「原木の貯留場不足を解消するための貯木ヤード」をセンター隣接地に確保することとしておりましたが、先般、貯木ヤードが完成し運営環境が整ったところです。
 既に運営主体である飯石森林組合により畜産用おが粉の製造は再開されておりますが、乾燥させた原木に限りがあることから、当面は限定した量を製造し、来年の秋以降、本格的な製造が行われることを確認しております。
 懸案となっていましたバイオマスセンターがようやく再開できる状況となりましたが、この間、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。
 今後は、バイオマスセンターが安定的に稼働を続け、町内の豊富な森林資源を有効に活用していけるよう、町としてもしっかり支援してまいります。

【琴引フォレストパークスキー場の運営】

 次に、琴引フォレストパークスキー場の運営についてであります。
 琴引フォレストパークスキー場の林間コースにつきましては、昨年度発生した豪雨により閉鎖しておりましたが、復旧工事が完了し、今シーズンは全コース滑走可能となりました。
 今月17日にオープンいたしますが、昨シーズンは久々に来場者が3万人を超え、この度の林間コースの復旧により、今シーズンもより多くの方にお越しいただき、楽しんでいただけるよう期待しております。

【三上公也と行く飯南町バスツアー】

 次に、三上公也と行く飯南町バスツアーについてであります。
 先月5日、6日の2日間、神戸市のラジオ関西が特別企画として「飯南町バスツアー」を開催されました。この企画は、ラジオ関西パーソナリティの三上公也さんが、飯南町赤名でお産まれになったことがきっかけで、13年前から行われております。
 今回は、記念となる10回目のツアーであり、34名の参加者は、大しめ縄創作館、森林セラピー、飯南神楽団による特別公演や赤来高原観光りんご園など、本町を満喫していただきました。
 三上さんのブログでは、バスツアーの様子が順次公開されており、ラジオではツアー参加者から本町の感想が送られ、ブログを見た方から「飯南町に行ってみたい」といった声が寄せられるなど、様々な反響があったと聞いております。
 三上さんには、本町を大いにPRいただいており感謝申し上げるとともに、今後も、ラジオで「飯南町」の名前を出していただけるようであり、多くの方に広く本町を知っていただけると期待しております。

【武名ヶ平山新ルートの開通】

 次に、武名ヶ平山新ルートの開通についてであります。
 武名ヶ平山は、赤穴瀬戸山城址から約1.2km進んだ先にある山ですが、先月12日に「武名ヶ平山新ルート開通記念登山」が開催され、広島県・島根県・鳥取県より総勢28名が、爽やかな秋空のもと山登りを楽しみました。
 新ルートでは、多くの貴重な山野草やキノコが見られるほか、かつて賑わった旧赤名スキー場のリフトがあり、過去を懐かしむ気持ちにさせられます。
 頂上からの展望も絶景であり、新ルートの整備にご尽力いただいた皆様に感謝申し上げるとともに、本町の新たな魅力ある観光スポットとして、多くの方に楽しんでいただくことを期待しております。

【志津見ダム周辺地域の活性化対策】

 次に、志津見ダム周辺地域の活性化対策についてであります。
 10月9日、東三瓶フラワーバレーにおいて「第30回コスモス祭」を開催いたしました。
 コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となりましたが、当日は6千人を超える来場者があり、飯南牡丹組のよさこいや、飯南神楽団による神楽上演、さつき保育所の太鼓演奏、大人気のやまめのつかみ取りなどが催され、会場は大いに盛り上がりました。
 また、ダム湖中流部周辺の景観整備を目的として先月5日に「志津見ダム企業CSR活動」を実施いたしました。
 3年ぶりの開催となりましたが、取組に対して町内外の企業から賛同いただき、当日は27社164名と多くの参加者があり、うぐいす茶屋周辺やフラワーバレーロードの除草作業、紅葉の植樹林の手入れなどを行っていただきました。
 ご協力いただきました企業や参加いただいた皆様に、あらためてお礼申し上げます。

4.保健・福祉

次に、保健・福祉についてであります。

【コロナウイルスのワクチン接種】

 はじめに、コロナウイルスのワクチン接種についてであります。
 ワクチン接種の対象が生後6カ月からと拡大されたことにより、幅広い対象者への適切なワクチン接種が実施できるよう努めています。
 また、オミクロン株対応のワクチンにつきましては、1人1回の接種であることから、概ね年内に希望者への接種が終了できると考えております。
 町内の接種率は、先月25日現在、1・2回目接種済者は約89%で、うち高齢者は95%であります。3回目接種済者は約83%、うち60歳以上は93%であります。4回目接種済者は約64%、うち60歳以上は85%であります。いずれも高い水準であり、感染予防や重症化予防に効果が出ていると考えております。
 ワクチン接種の開始以降、飯南病院医師をはじめ、ご協力いただいた関係者の皆様には、心から感謝申し上げます。

【民生児童委員の改選】

 次に、民生児童委員の改選についてであります。
 任期満了に伴う改選により、今月1日に28名の民生児童委員と4名の主任児童委員を、それぞれ委嘱させていただきました。
 この度退任されました15名の委員の皆様におかれましては、これまでのご労苦に対し、心から敬意を表するとともに、住民の心の支えとなっていただいたことに、厚くお礼申し上げます。
 継続して携わっていただく方、新たに就任いただいた方におかれましては、子どもから高齢者まで、住民福祉の向上にお力をお貸しいただきますようお願い申し上げます。
 また、民生児童委員協議会におかれましては、今後も、地域のセーフティネットの役割を担いつつ、関係機関と一緒に安心で安全な地域づくりに取り組まれることを期待しております。

【健康づくり】

 次に、健康づくりについてであります。
 コロナウイルスの流行以後、地域に出向いて集団での健康教室などの事業ができずにおりましたが、9月28日、29日に町内4会場で「健康にい~にゃん相談会」を実施し、骨密度や血管年齢測定、物忘れ簡単チェックなど、住民健診にない項目の測定や保健師による健康相談を行い、約100人の参加がありました。
 また、10月15日には、連携協定を締結した明治安田生命と協力し、道の駅頓原において健康イベントを開催しました。
 会場では、明治安田生命による血管年齢の測定、雲南保健所による展示や健康グッズの配布などもあり、楽しみながら健康への関心を高める活動ができたところであり、今後も工夫を加えた健康づくり活動に取り組んでまいります。

【高齢者グランドデザインの策定】

 次に、高齢者グランドデザインの策定についてであります。
 高齢者施設では、従事者不足が深刻な課題となっておりますが、その状況が職員だけでなく、住民の皆さんにも大きく影響しております。
 この状況は、本年開催した町政座談会でもお知らせし、広報い~なん10月号でも介護職場の特集を組み、一人一人が自分たちの事として考えていかなければならないことと広報したところであります。
 町としましては、安心安全な暮らしを守るために、「飯南町高齢者グランドデザイン」を本年度中に策定したいと考えており、庁舎内にプロジェクトチームを立ち上げ、特に町内で特別養護老人ホームを運営する2法人を中心に、将来的な構想を協議しております。
 協議の中で、勤務する職員が働きやすい職場環境を整えることが課題となっていることから、従事者アンケートを行い、事業所ごとの特性を踏まえた職場環境の改善に取り組みたいと考えており、調査費について、補正予算に所要額を計上しております。

【病院事業の運営】

 次に、病院事業の運営についてであります。
 本年度上半期の運営では、引き続きコロナウイルスへの対応を行う中で、6月下旬に発生した町内介護福祉施設でのクラスターに始まり、町内でも多くの感染が確認された第7波の影響により、一部の診療の制限や健診、検査の延期、電話による診療などを行いながらも、院内感染の防止と通常診療の維持を第一に取り組んでまいりました。
 今後も、インフルエンザとの同時流行や第8波への懸念など、コロナウイルスへの対応が続きますが、地域で唯一の救急医療及び入院機能を持つ医療機関として、出来る限りの対策を講じ、適切な医療が提供できるよう努めてまいります。

5.生活環境

次に、生活環境についてであります。

【定住住宅の整備】

 はじめに、定住住宅の整備についてであります。
 町産材をふんだんに活用した板倉構法による定住住宅につきましては、八神地区に3棟整備しておりますが、来年2月以降に入居いただけるよう準備を進めております。
 現在、ホームページ等で入居者の募集を行っていますが、住宅が完成した際には、町民の皆様にも住宅をご覧いただけるよう、内覧会等のイベントを計画したいと考えております。

【飯南町気象防災アドバイザーの設置】

 次に、飯南町気象防災アドバイザーの設置についてであります。
 気象防災アドバイザーとは、防災の知識を兼ね備えた気象の専門家であり、平常時は日々の気象解説や出前講座など、非常時には災害対策本部へ気象情報や見通しなどを詳しく解説していただける方です。
 自然災害に備えるために、気象庁のアドバイザーを町のアドバイザーとして委嘱することで、より的確な避難情報の発令を行うことができます。
 正式に「飯南町気象防災アドバイザー」を設置したく、補正予算に所要額を計上しております。

【原子力防災訓練】

 次に、原子力防災訓練についてであります。
 島根原子力発電所において、万が一重大な事故や原子力災害が発生した際には、「島根県広域避難計画」に基づき、松江市大野地区の住民が本町へ避難されることになっております。
 先月12日には、島根県原子力防災訓練が行われ、大野地区の住民約50人が本町へ避難されたところであります。
 原子力災害等はあってはならないことですが、有事の際には避難された方が安心して避難生活を送っていただけるよう、今後も訓練に協力してまいります。

【災害復旧】

 次に、災害復旧についてであります。
 本町は、昨年の7月豪雨で発生した数多くの被災箇所の復旧に全力で取り組んでおりますが、現在の災害復旧の進捗状況は、先月末時点で農地災害77%、農業用施設災害63%、道路災害92%、河川災害36%が完了しております。
 家屋裏山の復旧対策事業につきましては、6箇所全てが完了いたしました。
 本年度発生した災害5件については、令和3年災害の復旧工事と併せ、早期完了に向けて鋭意取り組んでまいります。

【河川の量水標(水位表示)の設置】

 次に、河川の量水標(水位表示)の設置についてであります。
 かねてからご要望のありました、河川の量水標につきましては、本年度の県事業において三日市の松崎橋、松本中部の潮橋、頓原の万対橋の3箇所に設置されました。
 今後、量水標の設置箇所へ河川カメラが設置され、来年4月から県の水防情報システムにおいて公開予定であり、大雨時における河川の水量が確認することが可能となりますので、避難情報の判断等に活用したいと考えております。

【生活道の整備と安全確保】

 次に、生活道の整備と安全確保についてであります。
 町道頓原長谷線の道路整備については、頓原小中学校登校路のロードヒーティング廃止に対するご意見をいただき、令和2年度から検証を重ねてきました。
 検証の総括と今後の方針について、先月頓原小中学校の保護者と住民を対象とした説明会を実施し、概ねご理解がいただけましたので、当初の計画どおりロードヒーティングを廃止し、安全対策に努めながら事業の完成を目指してまいります。
 冬季の安全確保につきましては、今冬は大雪の長期予報もある中、寒波による水道管の凍結や漏水による断水が心配となる時期となり、凍結防止の注意喚起や、自治区長様を通じて冬期間空き家となる住宅の情報提供などをお願いしてまいります。
 除雪につきましては、今年度発注した5トン級の除雪車が先月納車され、11トン級については今月に納車予定であり、国や県など関係機関と連携を図りながら、万全を期して生活道の安全確保に全力を挙げてまいります。

【雲南圏域ごみ処理施設の整備】

 次に、雲南圏域ごみ処理施設の整備についてであります。
 このたび、雲南圏域における不燃ごみ広域処理施設整備に係る基本構想の中間報告があり、可燃ごみと併せて不燃ごみも雲南市、飯南町、奥出雲町の3市町で広域化・集約化を図ることが、経済性、環境保全性においても最も有効であるとの結果がまとまりました。
 この基本構想については、今後、広く意見公募を実施することとしておりますが、この結果を受けて、今後は3市町が中心となって可燃ごみ・不燃ごみの一体的な処理施設整備に向けて、施設規模や用地の条件など、具体的な検討を進めてまいります。

【令和4年度一般会計補正予算】

 次に、令和4年度一般会計補正予算についてであります。
 今回の補正は、コロナ禍における物価高騰対策として、福祉事業所電気代等高騰支援に4百万円余、肥料価格高騰対策に8百万円余、和牛繁殖農家経営継続応援金に2百万円余を計上しております。
 また、燃料代の高騰による町管理施設等の光熱費高騰の追加分として1千8百万円余、他の主な補正としましては、好調な販売状況であるJ-クレジット制度活用促進事業へ1百万円余など、総額6千7百万円余を計上しております。
 また、今回提案いたします議案は、職員の定年が段階的に引き上げられることに伴う給与や定年に関する条例の改正など条例関係4件、令和4年度飯南町一般会計補正予算(第6号)など、予算関係5件であります。

 以上、ご報告申し上げましたが、提出案件の詳細につきましては、後ほど担当課長に説明させることといたします。
 何とぞ慎重にご審議の上、適切なご議決を賜りますようお願い申し上げます。

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