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令和5年第3回飯南町議会定例会行政報告

ページID:0006861 更新日:2023年6月6日更新 印刷ページ表示

町長行政報告及び提案理由説明要旨

 本日飯南町議会が開会し、町長が次のとおり行政報告を行いました。

 町長行政報告及び提案理由説明要旨(令和5年第3回定例会) [PDFファイル/655KB]

 本日、令和5年第3回飯南町議会定例会を招集いたしまして、開会の運びとなりましたことを、はじめにあたりまして厚くお礼申し上げます。
提案いたしました諸議案の説明に先立ちまして、諸般の事項についてご報告申し上げます。

【はじめに】

 はじめに、世界的な出来事として、先月19日から21日まで、日本を議長国とした先進7カ国首脳会議(G7サミット)が広島市で開催されました。
 原子爆弾による壊滅的な被害を受けながらも復興を遂げ、世界の恒久平和を願う広島において、主要国の首脳が集い、対話されたことは、極めて大きな意味があったのではないかと考えております。
 会期中には、ウクライナのゼレンスキー大統領が対面で出席し、ロシアのウクライナ侵攻に関して団結するよう、国際社会へ訴える場面も見られました。
 岸田総理は、武力侵略や核兵器による脅し、ましてやその使用を断固として拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜くというG7の意志を、歴史に残る重みを持って示されましたが、この会議が、将来的に「核兵器や戦争のない世界の平和」につながっていくことを願っております。

【丸山県政2期目のスタート】

 次に、丸山県政2期目のスタートについてであります。
 4月に行われた島根県知事選挙において、現職の丸山 達也氏が2回目の当選を果たされました。心よりお祝い申し上げます。
 人口減少に打ち勝ち、笑顔で暮らせる島根を目指した「島根創生計画」の推進に向けて、手腕を振るっていただきたいと考えております。
 同じく、島根県議会議員一般選挙(雲南・飯石選挙区)では、山根 成二氏と高橋 雅彦氏が当選され、山根氏におかれましては、先月、副議長に選任されました。
 お二人には、本町をはじめとする中山間地域の発展のために、引き続きご尽力いただけるものと大いに期待するところであります。

【新型コロナウイルス感染症の5類移行】

 次に、新型コロナウイルス感染症の5類移行についてであります。
 先月8日から、コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザ等と同様の「5類感染症」となりました。
 このことに伴い、手指衛生やマスクの着用といった基本的な感染対策は、個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断に委ねることとされ、また、幅広い医療機関が診察に対応する体制へ移行となるなど、3年余り続いたコロナ対策は大きな節目を迎えました。
 本町は、令和2年2月に「新型コロナウイルス対策本部会議」を設置し、これまでに41回の本部会議を開催してまいりました。この間、町民の皆様をはじめ、町議会、医療・福祉関係者など、多くの皆様にご協力をいただきながら、感染対策に注力してまいりました。
 この場を借りて、皆様に心からお礼申し上げます。

 様々なイベントが復活し、先月行いました小学校陸上競技大会では、保護者の声出し応援が可能となるなど、コロナ禍以前の日常生活が戻ってまいりました。
 しかしながら、コロナウイルスが完全に収束したわけではありません。
 本町では、関係機関と連携し、高齢者等の重症化リスクが高い方に対し、ワクチン接種を実施するなど、引き続き感染対策に取り組んでまいります。

【物価高騰対策】

 次に、物価高騰対策についてであります。
 物価高騰等による住民生活への影響が続く中、これまで、国の物価高騰対策に合わせ、必要な対策を講じてきたところであります。
 こうした中、国は3月に、低所得の子育て世帯に対し「子育て世帯生活支援特別給付金」を支給すること、及びエネルギー・食料価格等の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に対し、各自治体が地域で必要な支援を実施できるよう、「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を増額・強化することを決定しました。

 これを受け、本町といたしましては、低所得の子育て世帯に対し児童一人あたり5万円を支給する特別給付金について、4月に補正予算を専決処分しており、対象となる世帯へ速やかに給付いたしました。
 「低所得の世帯や家計が急変した世帯」への経済的な支援としましては、対象世帯に対し、1世帯当たり3万円の給付金を支給したいと考えております。
 また、これまで、コロナウイルス対策として「飯南町元気回復券」を支給しておりましたが、このたび第4弾となります「元気回復券」を、物価高騰対策の一つとして支給し、併せてプレミアム商品券の販売も実施したいと考えております。
 新たに検討しております物価高騰対策につきましては、本定例会の補正予算に所要額を計上しております。


【JAしまねにおける支店の統廃合】

 次に、JAしまねにおける支店の統廃合についてであります。
 JAしまねは、人口減少などで採算確保が困難であることを理由として、雲南圏域内の支店を統廃合することとし、2月に報告を受けたところであります。
 各支店は地域に欠かせない施設であることから、3月に雲南市長との連名で「3支店(雲南吉田・掛合・頓原)統廃合の再考」と「中山間地域の維持・再生に向けた基本的な考え」を求める要望書を、JAしまねに提出いたしました。
 先月には、要望書の回答があり、3支店は令和7年2月に「ふれあい店」に移行し、業務全般における相談・受付など、地域・組合員に開かれた店舗にする考えとのことでありました。
 また、信用事業の窓口は基幹支店に集約し、中山間地域の維持・再生については、農業振興を通じて「農業者の所得増大」、「農業再生の拡大」を図り、「地域の活性化」に努めるとの回答がありました。

 私としましては、この回答に納得しているわけではなく、金融業務を行う支店に近い形で営業してほしいと強く求めたところであります。
 組合員の皆様の意見をしっかりと聞いていただき、組合員の皆様が納得いただける店舗運営を行っていただきたいと考えております。

 それでは、総合振興計画の分野別の基本方針にもとづき、主要な施策について申し上げます。

1.自治・協働

 はじめに、自治・協働についてであります。

【地域活性化包括連携協定の締結】

 4月13日、本町と株式会社 AKOMEYA TOKYO(アコメヤ トウキョウ)による「地域活性化包括連携協定」を締結いたしました。
 この協定は、本町が情報発信力の強化を進めるにあたり、本町と飯南米の販路として関わりのある同社と連携を図り、双方にメリットのある事業展開を進めるために締結したものであります。
 AKOMEYA TOKYOの店頭には、飯南町産コシヒカリなどのお米が並べられており、人気商品として好評とお聞きしております。飯南米の販路が拡大されるとともに、関東や関西にお住いの方に、広く飯南町を知っていただく機会となっており、大変嬉しく思います。
 本町としましては、同社が培われてきた情報発信のノウハウなどを、この協定の締結により最大限に発揮いただけることを大いに期待しますとともに、本町への更なる移住・定住の促進や関係人口の拡大に繋がるよう、連携を図ってまいります。

【全国広報コンクール「読売新聞社賞」受賞】

 次に、全国広報コンクール「読売新聞社賞」受賞についてであります。
 全国広報コンクールは、1964年から「地方自治体の広報活動の向上に寄与すること」を目的に開催されております。そのうちの広報企画部門において、本町の出品企画が、同部門で県内初となる「読売新聞社賞」を受賞いたしました。
 出品した企画は、昨年度に実施しましたブランドメッセージの取組において、メッセージの作成から決定までの過程、イベントの開催や完成したメッセージ「余白あります。」を踏まえた書籍「余白の中で。」の執筆活動など、住民と行政が協働で実施した一連の内容が評価されたものであります。
 本町としましては、今回の受賞にあたり、関わりのあった多くの方々へ感謝申し上げますとともに、今後も「町民の皆様が主体的に行動できるまちづくり」を進めてまいります。

【町公式LINEのサービス拡充】

 次に、町公式LINEのサービス拡充についてであります。
 町公式LINEのサービスにつきましては、自治体DXの取組や情報発信の強化の一つとして、昨年5月から開始しておりますが、今月からサービスを拡充いたしました。
 拡充の内容としましては、「町から発信する情報を利用者が選べる機能」「ごみの分別方法が分かる機能」「上下水道の使用開始・廃止手続きをLINEで行える機能」、以上のサービスを開始しております。
 今後も、利用者の声をお聞きしながら、自宅や職場からデジタルの活用で様々な行政手続を可能にするなど、サービスを充実してまいります。

2.教育・文化・子育て

 次に、教育・文化・子育てについてであります。

【教育環境基本方針】

 はじめに、教育環境基本方針についてであります。
 現在、基本方針の答申について、具体的な内容の検討が進められております。
 今月7日には、検討委員会において答申の素案が策定され、7月から8月にかけて学校区ごとの説明会により、広く住民や保護者の皆さんの意見を伺うこととなっております。

【未来人材育成事業】

 次に、未来人材育成事業についてであります。
 今月14日、未来人材育成事業として、本町の子どもたちと留学生の交流を行います。
 当日は、本町と連携協定を結んでいる島根大学教育学部香川教授のご厚意により、ミシガン州立大学に在籍する留学生を本町にお招きし、本町の小・中・高校生が英語の授業で交流を行うほか、留学生には大しめなわ創作館でしめ縄文化について学んでいただく予定となっております。
 この交流事業をきっかけとして、総合振興計画にかかげる「飯南から世界を舞台に活躍できる人材」の育成につながることを期待しております。

【国民スポーツ大会に向けたソフトボール競技の充実】

 次に、国民スポーツ大会に向けたソフトボール競技の充実についてであります。
 今月18日、島根県ソフトボール協会のご指導により、本町を会場として第3種公認審判員の講習会が開催され、飯南町ソフトボール協会からも多くの方に受講していただくこととなっております。
 また、9月16日から17日には頓原球場で、西日本ハイシニアソフトボール島根県予選大会が開催されることとなっております。
 ソフトボール競技の運営に欠かせない公認審判員の育成や、実践的な大会運営を経験していただくことで、令和12年の国民スポーツ大会に向けた準備が進められており、町としましても競技団体に必要な支援を行ってまいります。

【こども広場の整備】

 次に、こども広場の整備についてであります。
 志々地区につきましては、先月末に発注を終え、さつき会館敷地内での工事が始まりました。工事期間中はご不便をおかけしますが、8月中の完成をめざして進めておりますので、広場の完成を楽しみにしていただきたいと思います。
 赤名地区につきましては、今月末の工事着手に向けて準備を進めており、早期完成に向けて取り組んでまいります。

3.産業

 次に、産業についてであります。

【農業の振興】

 はじめに、農業の振興についてであります。
 町内の多くの圃場の水稲育苗を担っている「飯南町育苗センター」につきましては、経年劣化で老朽化した育苗設備本体の更新が3月に完成しました。
 完成直後から、本年産水稲苗の育苗を開始し、順調に生産することができております。

 肥料高騰の対策につきましては、堆肥の活用に注目が集まっており、本年度は、「飯南町堆肥センター」にペレット製造設備を導入する予定にしております。
 町内資源の有効活用を図ることで、肥料高騰対策に繋がるものと考えております。

【畜産の振興】

 次に、畜産の振興についてであります。
 昨年10月に鹿児島県で開催された「全国和牛能力共進会」では、第6区総合評価群の肉質の部において、雲南地域の出品牛が日本一の栄冠に輝き、奥出雲和牛の品質の高さが全国に知れ渡りました。
 しかしながら、本町の出品牛は島根県代表牛最終選抜会で県代表から落選し、本選に出場することができませんでした。このため、次期「全国和牛能力共進会」に向け、先月31日に「飯南町出品対策協議会」が設立されました。
 本年度の取組としましては、採卵移植事業による産子確認などを予定されています。町としましても、必要な経費を支援したいと考えており、本定例会の補正予算に所要額を計上しております。

【飼養豚の伝染病対策】

 次に、飼養豚の伝染病対策についてであります。
 近年、全国的に野生イノシシや飼養豚に「豚熱」の感染が拡大しており、これまで本州や四国の各地で感染が確認されております。県内においては、西部を中心に確認されていましたが、4月下旬に美郷町で発見されたイノシシ1頭について、豚熱の陽性が確認されました。
 現在、県と連携して養豚農場でのワクチン接種や山林等へ経口ワクチンの散布を行っておりますが、今後も引き続き県や町猟友会と連携し、必要な対策を講じてまいります。

【J-クレジットの販売状況】

 次に、J-クレジットの販売状況についてであります。
 昨年認証を受けた88t-CO2のクレジットは、町内外の企業8社に購入いただき完売となり、今月下旬には新たに1,000t-CO2のクレジットの認証を受ける予定であります。
 4月10日には、伊丹市、阪南市、株式会社ソーシャル・エックスと本町で「脱炭素社会に向けた地域循環共生に関する連携協定」を締結しており、伊丹市においては、本町のJ-クレジットを購入いただける予定となっているほか、公共施設へ町産材の活用などを検討いただいております。
 この協定において、新たな繋がりもできましたので、県外企業への積極的なPR活動にも取り組み、購入いただいた企業との繋がりを大切にしながら、関係の強化に努めてまいります。

【農業委員会委員の任命】

 次に、農業委員会委員の任命についてであります。
 現在の農業委員につきましては、来月19日に任期満了を迎えます。
 次期委員の任命に当たっては、「飯南町農業委員会の委員に関する要綱」に基づき募集を行ったところ、14名の届出があり、いずれも適任者と考えておりますので、委員の任命に関する同意案件を本定例会に提案しております。

【観光の振興】

 次に、観光の振興についてであります。
 「飯南町ぼたんまつり」につきましては、先月14日、コロナ禍で見合わせていたメインイベントを4年ぶりに実施することができました。
 花の状態は、例年より暖かい気候の影響で幾分ピークを過ぎていましたが、町内外から多くの人が訪れ、よさこい踊り、飯南神楽団、フラダンスなどのステージイベントが催されるなど、久しぶりに賑わいを創出することができました。

 サイクリングイベントにつきましては、今月25日に中国地方最大級のヒルクライムレース「飯南ヒルクライム2023」が、NPO法人サイクリストビューの主催により開催されます。
 美郷町大和地区をスタートし、谷地区を抜けて上赤名地区向谷をゴールとした延長約7.7km、高低差400mのコースで行われ、現在、県内外から約120人がエントリーされているようであります。
 厳しい坂道と聞いておりますが、ぜひとも走破いただくとともに、初夏の飯南町を楽しんでいただきたいと思います。

【志津見ダム周辺地域の活性化対策】

 次に、志津見ダム周辺地域の活性化対策についてであります。
 獅子地区における田舎体験交流事業につきましては、先月3日に開催され、島根大学生物資源学部の学生21名が本町を訪れました。
 学生は、田植え体験を楽しむなど、本町での交流を深めるとともに、地元住民にとっても地域の活性化につながるイベントとなったようであります。

 「第30回ポピー祭」につきましては、今月11日、東三瓶フラワーバレーにおいて開催いたします。
 昨年10月に開催したコスモス祭には6千人を超える来場者があったことから、今回も多くの方に来場いただけると期待しております。

4.保健・福祉

 次に、保健・福祉についてであります。

【コロナウイルスのワクチン接種】

 はじめに、コロナウイルスのワクチン接種についてであります。
 本年度のワクチン接種につきましては、自己負担なしでの接種が可能となっております。
 今月中旬から来月上旬にかけては、重症者リスクの高い65歳以上の高齢者、12歳から64歳で基礎疾患をお持ちの方及び医療・福祉従事者の方等を対象に、集団接種を4日間実施する予定であります。
 5歳から11歳の追加接種は、小児科医による集団接種を検討しております。5歳以上の全年齢の方を対象としたワクチン接種も9月以降に開始予定であり、年内の接種完了に向けて順次ご案内いたします。
 ワクチン接種やそれに伴う副反応、コロナウイルスのご相談は、引き続き対応してまいります。

【介護福祉士の人材確保】

 次に、介護福祉士の人材確保についてであります。
 介護福祉士の人材不足が深刻な課題となっている中、特別養護老人ホーム「あかぎの里」では、本年度に外国籍の特定技能実習生4名の雇用が予定されております。
 また、その他にも本年度は1名の外国人学生が町内福祉事業所への就労を見据え、医療福祉専門学校で2年間学ぶこととされており、来年度も5名程度の外国人学生の受入れを検討されております。
 受入れにあたって、飯南町福祉施設協議会から助成金の要望があることから、本定例会の補正予算に所要額を計上しております。

【子ども若者支援員等の配置】

 次に、子ども若者支援員等の配置についてであります。
 4月から保健福祉センター内に「子ども若者支援員」と「子ども家庭支援員」を、それぞれ1名配置しております。
 子どもと若者の健やかな成長を目指し、不登校、ひきこもりなどに悩む義務教育期の子どもから、40歳未満の方を対象に、相談や支援を行い、母子保健及び児童福祉に関する取組を一層強化してまいります。

【あゆみの里「障がい者作業所」の建て替え】

 次に、あゆみの里「障がい者作業所」の建て替えについてであります。
 3月29日に、あゆみの里「障がい者作業所」竣工式が挙行されました。
 この施設の完成によって、利用される方の利便性が向上し、快適な環境が生まれることに、大変うれしく思うところであり、引き続き、障がいのある人が住みやすい環境づくりに取り組んでまいります。

【病院事業の運営】

 次に、病院事業の運営についてであります。
 医師の体制につきましては、竹田和希先生と重栖友美恵先生が3月末をもって退任されましたが、4月から、新たに原田愛子先生と1年ぶりの勤務となる文田昌平先生に、島根県からの派遣として着任いただきました。
 また、専攻医として勤務いただいておりました槇野貴文先生につきましては、改めて県からの派遣として引き続きお勤めいただいております。
 この3名の医師におかれましては、総合診療の実践の場として、飯南病院を希望されてお勤めいただくものであり、大変嬉しく思っておりますとともに、これまで取り組んでまいりました、医療、福祉、保健が一体となった本町の地域包括医療・ケアを基盤とし、角田院長が掲げる「総合」をキーワードとした医療や病院運営の実践があってのことと思っております。
 なお、診療支援をいただく派遣医師につきましても、島根県、島根大学医学部、雲南市立病院から引き続きご支援、ご協力をいただいており、非常勤医師につきましても、これまで同様にご協力をいただいております。

 病院事業におけるコロナウイルスへの対応につきましては、5類感染症への移行により節目を迎えましたが、院内感染による患者様への影響や職員の罹患による医療機能維持への懸念もあります。
 町民の皆様が安心して生活いただけるよう、必要な医療を提供することを最優先とし、引き続き感染防止対策に取り組んでまいります。
 なお、入院患者への面会制限は、現在、ご親族の方などに限り面会を可能としておりますが、今後も感染状況を見ながら適宜対応してまいります。

5.生活環境

 次に、生活環境についてであります。

【空き家バンクのVRサービス開始】

 はじめに、空き家バンクのVRサービス開始についてであります。
 本町では、空き家バンク制度により、移住希望者に対する情報提供を行ってまいりましたが、本年度の新たな取組として、VRと言われる仮想現実の技術を活用したサービスを、先月から開始いたしました。
 VRの導入により、空き家バンクに登録された物件を、インターネット上で閲覧するだけでなく、物件内部を360度見渡すことや、部屋を実際に移動するように内覧することが可能となりました。
 これまでにない情報発信サービスを提供することで、UIターン者の増加に繋がることを期待しております。

【災害時における支援に関する協定】

 次に、災害時における支援に関する協定についてであります。
 4月21日に、NPO法人コメリ災害対策センターと「災害時における物資供給に関する協定」を締結いたしました。
 NPO法人コメリ災害対策センターは、母体である株式会社コメリが、創業地である新潟県中越地震等の大規模災害を受けたことをきっかけに設立され、これまでも国内の大規模災害において、災害時に必要な生活物資を安定的に供給されており、災害時における支援について十分な経験を積まれております。
 この度の協定により、町内で大規模な災害が発生した際には、土のう袋やゴム手袋などの作業用品、毛布やタオルなどの日用品、飲料水等を迅速に供給いただけることとなりました。有事の際には、避難所や福祉施設などの生活環境の向上につながり、心強く思うところであります。

【防災訓練】

 次に、防災訓練の実施についてであります。
 今月4日、飯南町防災訓練を4年ぶりに実施いたしました。
 今回の訓練では、「大雨・洪水・土砂災害」を想定し、災害対策本部の情報伝達訓練、避難及び避難誘導訓練、避難所開設訓練などを実施したところであります。
 本町においても、令和3年7月豪雨では「避難指示」や「緊急安全確保」を発令する程の、多数の被害が発生しました。このことから、今回の訓練では、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の指定を踏まえた避難行動や安否確認を行っていただきましたが、現場では様々な課題もあったと認識しております。
 今後、これらの課題を検証するとともに、自主防災組織の重要性などを啓発し、町民の皆様と行政、関係機関が一体となった防災体制を整えることにより、安心して暮らせるまちづくりに努めてまいります。

【災害復旧事業】

 次に、災害復旧事業についてであります。
 令和3年7月豪雨災害の復旧工事の進捗状況につきましては、先月末時点で農地災害94%、農業用施設災害79%、道路災害92%、河川災害55%が完了しております。

 林道災害につきましては、18%の完了ではありますが、未発注であった残り11件について先月発注を終えております。
 これにより、令和4年災害も含め、本年度内に全箇所の復旧を目指して事業推進に努めてまいります。

【生活道の整備と安全確保】

 次に、生活道の整備と安全確保についてであります。
 町道頓原長谷線整備事業につきましては、改良区間の法面対策を施すための測量設計を行いたく、本定例会の補正予算に所要額を計上しております。
県営事業につきましては、本年度は災害復旧事業を中心に、継続事業の農道整備事業2路線と新規4路線の測量・工事が進められます。
 また、赤名川改修や赤名地区での急傾斜対策事業、国道184号の線形改良、野萱地区での砂防工事等につきましても、進捗が図られる見込みであります。

 松江国道事務所において事業化が進められていた国道54号「来島地区三日市地内の歩道整備」につきましては、本年度事業採択がなされ、昨年度から事業着手した国道54号「下赤名地区東下地内の歩道整備」と併せて事業が進められることとなりました。

 国道54号赤名トンネルにつきましては、本年3月14日にトンネル内で落下物の可能性があったことから、緊急点検が実施され、10時間半の長時間にわたる通行止めとなりました。
 このことを受け、国土交通省中国地方整備局長、道路部長及び松江国道事務所長に対し、晴雲トンネルも含めた早期改修と日頃の安全点検及び維持管理について、緊急要望を行っております。

【次期可燃ごみ処理施設の整備】

 次に、次期可燃ごみ処理施設の整備についてであります。
 雲南圏域における次期不燃ごみ処理施設整備基本構想が昨年度に完成し、可燃ごみと同様に3市町での広域化・集約化による施設整備が、経済性、環境保全性においても最も有効であるとの結果がまとまりました。
 これにより、不燃ごみも含めた雲南圏域での広域ごみ処理について、改めて基本合意書を締結し、ごみ処理施設整備に向けた建設用地の選定や処理方式などの具体的な検討を進めてまいります。

【令和5年度一般会計補正予算】


 次に、令和5年度一般会計補正予算についてであります。
 今回の補正は、物価高騰対策として、低所得世帯への3万円給付事業に2千3百万円余、第4弾となる元気回復券事業に4千万円余、また、宝くじ助成事業の採択(3団体)による補助金に6百万円余など、総額9千7百万円余を計上しております。


 今回提案いたします議案は、農業委員の任命に伴う同意案件14件、専決処分の承認案件4件、条例改正、財産の取得、町道の路線変更など議決を要する案件5件、令和5年度飯南町一般会計補正予算(第2号)など、予算関係3件であります。


 以上、ご報告申し上げましたが、提出案件の詳細につきましては、後ほど担当課長に説明させることといたします。
 何とぞ慎重にご審議の上、適切なご議決を賜りますようお願い申し上げます。

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