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令和5年第7回飯南町議会定例会行政報告

ページID:0007596 更新日:2023年12月5日更新 印刷ページ表示

町長行政報告及び提案理由説明要旨

 本日飯南町議会が開会し、町長が次のとおり行政報告を行いました。

町長行政報告及び提案理由説明要旨(令和5年第7回定例会) [PDFファイル/641KB]

 本日、令和5年第7回飯南町議会定例会を招集いたしまして、開会の運びとなりましたことを、はじめにあたりまして厚くお礼申し上げます。
 提案いたしました諸議案の説明に先立ちまして、諸般の事項についてご報告申し上げます。

【はじめに】

 はじめに、県選出国会議員の訃報についてであります。
 先月10日、細田博之衆議院議員が逝去されました。
 細田議員は、平成2年に衆議院議員として初当選され、11期33年の間、衆議院議長や官房長官、自民党の幹事長、総務会長などを歴任され、中山間地域の振興におきましても多大なるご尽力をいただきました。
 本町にも先祖のルーツがあり、その生い立ちをよくお聞きしておりました。
 これまでの功績に感謝申し上げますとともに、心から哀悼の意を表する次第であります。

【国の経済対策】

 次に、国の経済対策についてであります。
 この度の経済対策につきましては、「デフレ完全脱却のための総合経済対策」として、総額13兆円余の補正予算が、今臨時国会において可決されました。
 その概要は、物価高から国民生活を守るための支援として、低所得世帯への経済的な支援や、ガソリン、電気、ガス代の補助、持続的な賃上げや所得向上のための予算が盛り込まれており、幅広い分野において取組を推進していくこととなっております。
 
 この経済対策に基づく国の動きや社会情勢に注視しつつ、町民生活を守るために町として必要な取組につきましては、迅速に対応を講じてまいりたいと考えております。

【丸山知事の飯南町内視察】

 次に、丸山知事の飯南町内視察についてであります。
 10月8日、丸山知事が地域の実情を把握するため、飯南町内を視察されました。
 当日は、第31回コスモス祭にご臨席いただいた後、飯南町地域づくり協同組合、谷自治振興会、赤来高原観光りんご園を訪問され、関係者から組織の現状や活動について説明を受けた後、課題や要望などについて意見交換が行われました。

 視察を終えた丸山知事からは、コスモス祭の発端である志津見ダム建設事業について、協力いただいた地権者へ感謝の気持ちを伝えられ、また「中山間地域でそれぞれの団体が様々な取組をしていただいていることを肌身で実感できた。人材確保などの課題解決に向けて、飯南町と一緒に取り組んでいきたい」と力強い言葉もあり、視察対応いただいた関係の皆様にとっても、有意義な意見交換となりました。

【物価高騰対策】

 次に、物価高騰対策についてであります。
 先ほど述べました、国による総合経済対策により、物価高騰の影響を大きく受けている「低所得の世帯や家計が急変した世帯」への経済的な支援として、本年度に3万円を給付した非課税世帯や家計急変世帯等に対し、1世帯当たり7万円を追加して給付いたします。
 現在、対象者の状況に応じて、振込先確認の通知書や案内状の発送を準備しており、速やかに給付できるよう作業を進めてまいります。

 それでは、総合振興計画の分野別の基本方針にもとづき、主要な施策について申し上げます。

1.自治・協働

 はじめに、自治・協働についてであります。

【令和5年秋の叙勲】

 令和5年秋の叙勲につきましては、受賞者が発表され、本町からは下来島の下宮常男(しもみや つねお)さんが、郵政業務の功績により「瑞宝単光章」の栄に浴されました。また、危険業務従事者叙勲につきましては、上来島の加藤敏光(かとう としみつ)さんが、警察官としての功績により「瑞宝双光章」の栄に浴されました。

【功労者表彰】

 次に、様々な分野でご活躍いただいた方々の功労者表彰についてであります。
 はじめに、花栗の本間美智子さんが文部科学大臣から「地域文化功労者表彰」を受賞されました。
 これは、本間さんが60年もの長きにわたり、本町や近隣市町の子どもたちを対象に、書道教室を開催するなど、日本の伝統文化である書道の楽しさを伝えて来られたことが評価されたものです。

 また、飯南町商工会会長の石川康弘さんが、多年にわたり商工業者の指導育成に努め地域経済の振興に寄与されたとして「島根県商工功労表彰」を受賞されました。

 また、先月3日に「飯南町功労者表彰式」を挙行し、民生児童委員として長年ご活躍いただいた松原操さん、故景山道夫さん、森口安信さん、知的障害者相談員として長年ご活躍いただいた松下清之さん、地域の歴史遺産の管理を多年にわたり行っていただいた門脇勝二さんを、それぞれ「飯南町功労者」として表彰いたしました。
 叙勲を受章されたお二方をはじめ、受賞された皆様のこれまでのご功労にあらためて深く感謝申し上げるとともに、今後、より一層のご活躍をお祈り申し上げます。

【次期飯南町総合振興計画の策定】

 次に、次期飯南町総合振興計画の策定についてであります。
 9月に第1回の総合振興計画等策定委員会を開催し、次期計画の検討を開始しました。
 これまで町民の皆様には、住民アンケートを1,000名に、幸福度を示すウェルビーイングアンケートを500名に、無作為に対象者を抽出して送付し、50%を超える回答をいただいたところであり、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

 先月27日からは、5つの公民館単位でまちづくり座談会として「飯南ミライばなし」を開催しています。
 既に谷、頓原、来島の3地区で開催しており、ワークショップで参加者と将来の飯南町について一緒に考え、私との意見交換をさせていただいております。
 今月は赤名、志々の2地区で開催予定であり、町政に対する率直なご意見もお聞きしたいと考えていますので、多くの町民の皆様のご参加をお待ちしております。

【赤名地区における拠点複合施設の検討】

 次に、赤名地区における拠点複合施設の検討についてであります。
 このことにつきましては、上赤名、赤名、下赤名の3自治区長の連名で、2月に早期整備の実現に向けた陳情書を受理しておりますが、今後、赤名地区において、地域住民の意見を集約される予定と伺っています。
 まずは、地域住民の皆様の意向を確認した上で、今後の対応等について検討してまいりたいと考えております。

2.教育・文化・子育て

 次に、教育・文化・子育てについてであります。

【町内小学校のいじめ事案】

 はじめに、町内小学校のいじめ事案についてであります。
 関係者による話し合いにおいて、今後の学習・教育の機会の確保に向けて教育委員会から提案をさせていただくこととなり、現在、保護者代理人に対して具体的な提案をお示ししています。
 この提案では、最終的な目標の一つとして児童の学校復帰を見据え、状況の改善に向けた基本的な考え方や信頼関係の構築、家庭以外での居場所の確保、児童の状況に応じた段階的な学習保障計画などを提示させていただき、来島保健センター内にある「めだかの学校」での学習支援体制などを充実することとしました。
 なお、9月下旬には保護者から島根県教育委員会に、学習、教育機会を確保するための体制整備についての請願書が提出され、県教育委員会では、飯南町教育委員会に対して必要な指導、助言を行うことについて採択されました。
 このことから、今後は県教育委員会のご指導もいただきながら、引き続き関係の皆様と連携して状況の改善に向けて取り組んでまいります。

【小学校の開校150年記念式典】

 次に、小学校の開校150年記念式典についてであります。
 先月11日には頓原小学校で、今月2日には志々小学校で、それぞれ開校150年記念式典が挙行されました。
 頓原小学校では、記念式典に続いて学習発表会が行われ、児童が元気いっぱいに練習の成果を披露し、志々小学校では、さつき保育所の太鼓演奏や児童の学習発表会により、記念すべき式典に花を添えてくれました。

 また、八神の永井 章さんから、これまで長年にわたって地域でお世話になった恩返しとして、本町に寄付の申し出があり、志々小学校の式典においてご本人から寄附目録を贈呈していただき、私からも感謝状をお渡ししました。
 この寄付金は、ご意向を尊重して志々小学校の登校路の舗装整備に活用させていただき、開校150年の記念とさせていただきます。

 このたびの記念式典の開催にあたり、準備を進めて来られた実行委員会の皆さんや教職員、これまで学校を支えてくださった卒業生や地域の皆様に敬意を表するとともに、頓原小学校、志々小学校の益々のご発展をお祈りする次第であります。

【学校給食魅力化事業】

 次に、学校給食魅力化事業についてであります。
 先月、本町の地域食材を活用した給食魅力化事業として「飯南ポークの生姜いため」と中学校生徒が考案した「パプリカのスープ」が提供されました。
 また、本日から明日にかけて、この事業にご賛同いただいた「あすなろ基金協会」から全ての小中学校に、町内事業所で手作りされたケーキを寄贈していただきます。子どもたちは、一足早いクリスマスケーキを、給食の時間の中で楽しめると思います。
 「あすなろ基金協会」のご厚意や地域食材を生産して下さる生産者、そして日々心のこもった安心な給食を作っていただく給食会スタッフの皆様の想いを感じることで、児童生徒が給食への感謝の気持ちを育む良い機会となりました。

【しおかぜ駅伝】

 次に、しおかぜ駅伝についてであります。
 今月10日、第32回しおかぜ駅伝が開催され、飯南町も出場し、総勢33チームが健脚を競います。
 コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となり、本町の選手の皆さんには、これまでの練習の成果を思いきり発揮して、飯南町代表として堂々と石見路を力走していただきたく、ご健闘をお祈り申し上げます。

【こども広場の整備】

 次に、こども広場の整備についてであります。
 赤名ふれあい公園に整備を進めておりました、町内3番目となる赤名地区こども広場は、10月末に工事が完了し、先月4日にオープンしました。
当日は、町内外から約100人にお越しいただき、新しい遊具で元気に遊ぶ子どもたちや、それを見守る保護者と地域の皆さんが歓談する姿も見られ、赤名ふれあい公園が新たな交流拠点として生まれ変わったことを実感いたしました。
 今回整備した遊具と公園内の広いスペースにより、様々な遊びの中で子どもたちが健やかに成長してくれることを願うとともに、地域の皆様の元気にも繋がることを期待しております。

3.産業

 次に、産業についてであります。

【飯南米の普及啓発】

 はじめに、飯南米の普及啓発についてであります。
 本町における本年の一等米比率を見てみますと、モチは胴割れ被害の影響で若干低下しましたが、一方でコシヒカリは、前年より高くなりました。雲南管内では一等米比率が低下しているところ、本町においては、かなり良い状況で推移しております。

 町内では先月、飯南町エコロジー米生産推進協議会により「うまい米コンテスト」が開催され、新米の食べ比べで会場が盛り上がっておりました。
 コンテストを継続して行ってきたことで、品質の向上や飯南米のPRに繋がっていると、改めて感じたところであります。
 また、松江市内の「フーズマーケットホック黒田店」では、10月に「飯南町フェア」を開催していただき、飯南米の店頭販売が好評であったとお聞きしております。
 県外では、本年も「アコメヤTOKYO」での店舗イベントを始め、東京・広島などの都市部で飯南米PRを強化しており、消費者にも高い評価をいただいたところです。
 こうしたイベント等をきっかけとして「飯南米」のリピーターや飯南町ファンが増えることを期待するとともに「需要に応える米の生産」につなげてまいりたいと考えております。

【町産材の住宅活用】

 次に、町産材の住宅活用についてであります。
 町産材住宅活用促進事業につきましては、町内で住宅を整備される方に、町産材を積極的に活用いただき、林業・木材産業の活性化を図ることを目的とした補助事業として、昨年度から開始しております。
 昨年度は4件で65立方メートルの申請がありましたが、本年度は当初の想定を上回る町産材の使用量が見込まれることから、本定例会の補正予算に所要額を計上しております。

【J-クレジットの販売状況】

 次に、J-クレジットの販売状況についてであります。
 J-クレジットにつきましては、6月に追加の認証を受け、1,119t-CO2を新たに保有しました。
 追加後は、既に300t-CO2を町内外の企業様に購入していただいており、姉妹都市である伊丹市からも購入を頂いておりますが、今後はJ-クレジットをきっかけとした新たな民間企業との関係を築く交流に発展することを期待しております。

【い~にゃんPAYの運用開始】

 次に、い~にゃんPAYの運用開始についてであります。
 町内消費により地域内経済の循環を促進する施策として、電子地域通貨「い~にゃんPAY」の運用が、昨日4日からスタートしました。
 この事業は、飯南町商工会を事業主体に進められており、カードの加盟店で買い物をすると、ポイントが貯まり、貯まったポイントで買い物ができるものであります。
 慣れるまでは使い方に戸惑いもあるかと思いますので、町も商工会と連携を図りながら、地域の会合やサロンで説明の機会を設けるなど、きめ細かい対応に努めてまいります。
 「キャッシュレス決済時代」に備え、年齢に関係なく、多くの町民の皆様にご利用いただきたいと考えております。

【スキー場の整備】

 次に、スキー場の整備についてであります。
 琴引フォレストパークスキー場は、ファミリー層の利用だけでなく、県内におけるスキー競技選手育成の拠点として、重要な役割を担っていますが、本年度から来年度にかけて、2030年国民スポーツ大会に向けた育成拠点として機能を維持・強化するため、島根県のご協力もいただきながら大規模な施設の設備更新を行うこととしております。

 本年度は、ゲレンデのスノーマットの一部更新、製氷棟の製氷機制御装置の更新、各種ポンプの取替、建屋屋根の塗替えなどを行いました。
 今月22日にはスキー場がオープンいたしますが、人工雪の雪質が向上するなど、より快適にスキーやスノーボードを楽しんでいただけますので、多くの方にご来場いただけることを期待しております。

4.保健・福祉

 次に、保健・福祉についてであります。

【コロナウイルスのワクチン接種】

 はじめに、コロナウイルスのワクチン接種についてであります。
 直近のワクチン接種につきましては、先月19日に429名が接種され、今月は9日、10日の2日間で942名が予約されております。
 先月に4日間の接種を予定していたものの、ワクチンの供給量が少なく、実際には1日のみの実施となり、接種を希望される皆様にはご心配ご迷惑をおかけいたしましたが、その後、ワクチンの追加供給があり、年内には概ね終了する予定です。
 今年はインフルエンザも流行しており、町民の皆様には感染対策を行いながら体調管理に努めていただきたいと思います。

【健康づくり】

 次に、健康づくりについてであります。
 10月3日から6日まで、町内4会場で「健康にい~にゃん相談会」を実施し、骨密度や握力測定、保健師と管理栄養士による健康相談や栄養相談、包括支援センターの介護・福祉相談などを行い、約60人の参加がありました。
 また、飯南病院医師によるミニ健康講座を開催し、参加者が病院医師とのコミュニケーションを図っていただく機会となり、有意義な時間となりました。

 介護予防事業につきましては、島根県理学療法士会との共催により、町全域で取組を進める「飯南町長生き体操」のイベントを、10月から11月にかけて公民館単位で開催し、健康づくりに関する理解を深めていただきました。
 今後も、工夫を加えた健康づくり活動に取り組んでまいります。

【地域ケアフォーラムの開催】

 次に、地域ケアフォーラムの開催についてであります。
 先月25日、京都府京丹後市から姉妹病院である久美浜病院と太陽福祉会の職員14名を迎え、4年ぶりに「飯南町地域ケアフォーラム2023」を開催いたしました。
 70人を超える参加者が飯南町の未来を一緒に考え、持続可能な暮らし、夢が持てる地域づくりに何が必要かを語るなど、参考となる意見を交わすことができました。
 今後も、このフォーラムの目的である地域包括医療ケアの推進に努めてまいります。


【病院事業の運営】

 次に、病院事業の運営についてであります。
 本年度上半期の患者数は、外来部門は昨年同期と比較し若干の減少となっておりますが、入院部門におきましては、11.8ポイント減少している状況となっております。これにより、病床利用率につきましても、9月末時点で54%となっており、経営の目標とする70%の達成が難しい状況となっております。
こうした中でも、病床利用率の改善に向け、地域包括ケア病床の利用向上による効率的なベッドコントロール、地域の福祉施設や町外の医療機関との円滑な入退院調整などに取り組んでいます。
 また、医師の体制維持や看護職員などの育休代替の確保など、安定した診療体制を確保し、経営面とあわせ、引き続き安心で快適な医療サービスが提供できるよう、取り組んでまいります。

5.生活環境

 次に、生活環境についてであります。

【定住住宅の整備】

 はじめに、定住住宅の整備についてであります。
 八神地区に3棟整備予定であるセミオーダー式の定住促進賃貸住宅につきましては、住宅1棟が完成し、先月から入居いただいております。また、2棟目の住宅も本年度中に完成する予定であります。
 新たな定住住宅に関する入居者の募集につきましては、ホームページ等で随時募集を行っていますが、定住相談等を通じて、移住定住を促進するとともに、入居者の確保に努めてまいります。

【防犯灯の整備】

 次に、防犯灯の整備についてであります。
 飯南町商工会が設置・管理されていた街路灯を、本年度から町の防犯灯として更新していくこととしております。
 9月には、頓原地域の町区、敷波、佐見、川東にある街路灯を撤去し、LEDの防犯灯を最寄りの電柱に共架する工事を発注しており、来年2月末までの工期で順次設置・撤去を行います。
 来年度は、赤来地域の街路灯を同様に再整備する計画であります。
 今後も、町民の皆様が安心して生活できるまちづくりの一つとして、防犯灯の適正な設置・管理に努めてまいります。

【災害復旧】

 次に、災害復旧についてであります。
 7月に発生した災害については、農地災害2件、農業用施設災害5件、河川災害3件、道路災害2件の補助金を受けるための災害査定が終了し、全て国の補助金採択を受けることができました。
 これらの災害復旧工事費につきましては、早期復旧に努めたいと考えており、本定例会の補正予算に所要額を計上しております。

 なお、令和3年災害の復旧状況につきましては、残工事も少なくなってきましたが、令和4年災害も含めて、早期完了に向けて鋭意取り組んでまいります。

【簡易水道事業】

 次に、簡易水道事業についてであります。
 赤名連坦地内における石綿管の更新を実施するため、現在、設計業務を行っていますが、簡易水道事業に係る本年度の国の補助金が追加で採択される見込となりました。
 このことから、来年度に予定していました赤名地区石綿管更新工事及び宇山浄水場渇水対策設計業務につきまして、事業を前倒しして実施したいと考えております。
 この業務に必要な事業費につきましては、本定例会の補正予算に所要額を計上しております。

6.自然環境

 次に、自然環境についてであります。

【飯南町脱炭素のまち推進計画】

 はじめに、飯南町脱炭素のまち推進計画についてであります。
 脱炭素社会の実現に向けて、3月に「飯南町脱炭素のまち宣言」を行いました。この実現に向けた本年度の取組として「飯南町脱炭素のまち推進計画」を策定することとしており、9月には、島根県立大学の豊田 知世准教授を委員長として策定委員会を立ち上げ、議論を重ねていただいております。

 この間、町民の皆様1,000名を対象としてアンケート調査を実施しており、50%以上の方に回答いただいたところであり、お礼申し上げます。推進計画は来年1月に策定予定ですが、事前にパブリックコメント(意見公募)を実施しますので、町民の皆様からも、改めてご意見等をいただければと思っております。
 世界的な目標である「2050年に二酸化炭素の排出を全体として実質ゼロにすること」を目指すため、計画の策定後は、内容を共有し、官民一体となって取り組みを進めたいと考えております。

【航空会社の環境活動と町内絵本作家の関わり】

 次に、航空会社の環境活動と町内絵本作家の関わりについてであります。
 国内航空会社の一つであるANAグループでは、SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向け、環境に配慮した様々なサービス等の施策に取り組まれております。
 そうした中、10月から新たに環境活動をテーマとした特別塗装機が1機加わり、3機での運行となったことに併せて、機内でお子様連れの利用者に配布されるおもちゃの選択肢に、町内の絵本作家かげやままきさんのオリジナル絵本「とっておきのせかい」が採用されております。
この絵本は、アマガエルを主人公として、地域創生への貢献や環境配慮をテーマとした内容になっているようですが、非常に誇らしく大変喜ばしい出来事であります。
 町としましても、今後、本町における環境施策の取組の中で、かげやままきさんの世界観に触れさせていただける機会があればと考えております。

【本町の豊かな自然環境を証明する出来事】

 次に、本町の豊かな自然環境を証明する出来事についてであります。
 9月上旬、本町の来島ダムにおいて全長1.1メートル、重さ2.9キログラムの巨大ウナギが釣り上げられました。その後、島根大学生物資源科学部の高原輝彦准教授のDNA鑑定により、在来種のニホンウナギであることが判明し、国内最大級の二ホンウナギとして、全国的にも大きく報道されました。
 このウナギは現在、宍道湖自然館ゴビウスで飼育、公開されていますが、先般、来島保育所の園児が見学し、本町で捕獲されたウナギであることを聞いて大喜びしていたとのことです。
 このように、国内最大級のニホンウナギが本町の雄大で素晴らしい自然環境によって生育できることが全国に広く知れ渡ったことは大変喜ばしいことであり、子どもたちや町民の皆様にも、ぜひこの機会に施設を訪れ、見ていただければと思います。

【令和5年度一般会計補正予算】

 次に、令和5年度一般会計補正予算についてであります。
 今回の補正は、国の定めるシステム標準化対応業務に2千1百万円余、滞在型地域交流拠点施設の基礎部分に関する追加調査に3百万余、及び、建設予定地内の支障物件の除去費に3百万円余、町産材住宅活用促進事業費補助金の追加に3百万円、6月から8月にかけての大雨に係る災害復旧費に9千1百万円余など、総額1億3千万円余を計上しております。

 今回提案いたします議案は、非課税世帯等への7万円給付事業の専決処分承認案件1件、条例関係1件、議決を要する請負変更契約1件、令和5年度飯南町一般会計補正予算(第6号)など、予算関係6件であります。

 以上、ご報告申し上げましたが、提出案件の詳細につきましては、後ほど担当課長に説明させることといたします。
 何とぞ慎重にご審議の上、適切なご議決を賜りますようお願い申し上げます。

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